入札制度改革

2003年10月7日、8日の両日、神奈川県座間市の入札制度改革について、また埼玉県川越市の小規模修繕工事登録制度と住宅リフォーム制度のとりくみについて、日本共産党米子市議団といっしょに視察してきました。

座間市では、97年談合疑惑が発生、また98年4月には、市発注の道路改良事業で、建設業者9社が書類送検され、2社が逮捕されるという事件が発生するなど、不祥事がおきたことから、94年4月、部内に入札制度改善検討委員会を発足させ、その後、現場説明会の廃止、予定価格の事後公表、最低制限価格の公表などを実行し、今日まで、さまざまな改善を重ねてきています。

結果、たとえば98年8月4日の「朝日新聞」記事ですが、談合疑惑、入札記録を公開したら、落札価格が、急に落ちた。予定価格の99%台だったものが78%に、となっています。

説明でだされた資料「02年度契約実績一覧」によると、市発注の全入札工事で、予定価格(3,477,601千円)に対する契約金額(2,910,606千円)の割合、つまり加重平均落札率は83.70%となっています。およそ、5億7千万円もの節約になっています。

▼ 改善の具体的な中身は、近隣市外業者を1,2社、指名入札に加えた。直接工事費の事前公表。見積内訳書の提出義務。談合不正があったときの損害賠償(契約額の10%)条項の創設など、いくつもありますが、こうした改善措置が、談合防止など透明性の確保、公共工事における競争性の確保に、効果を発揮しています。
▼ 入札制度改革をめぐる議論でよくでてくる、地元業者の育成との関係、不適格業者の参入不安という問題について、たとえば、市外業者を入れることについて、当初、反発はあったが、いまは落ち着いており、不良工事のトラブルもないとのことでした。
▼ この間5回にわたってさまざまな改善策が実施されてきました。大事なことは、出来たカタチではなく、このように、試行錯誤しながらも検討委員会を恒常的に組織し、継続的に改善努力を続けている、その行政の姿勢が、教訓的でした。
▼ 入札問題は大変難しい問題です。市民サイドからは、透明性と競争性の確保によるムダの排除が要請される。発注者である行政サイドでも、それは当然だが、不適格者参入の危険や不良工事の不安がつきまとうし、地元業者育成という観点との整合性が問われる。建設業界サイドからは、地元の税金は地元に還流して欲しいという当然の要望が出される。大変、難しい問題ではあるが、「談合は許さない」という行政の毅然とした姿勢が、すべての基礎だと感じました。