2004年12月議会
2004. 12. 20
決算認定 ■ 一般会計などの決算認定に反対する
一般質問 ■ 三位一体改革への見解を
一般質問 ■ 荒れた校舎の改修をいそごう
一般質問 ■ 学校トイレの一部洋式化を
一般質問 ■ 中学校給食を再び議論のテーブルに
一般質問 ■ 高すぎないか、OA化業務委託費
一般質問 ■ 市立図書館のネットワーク化を
一般質問 ■ マンモグラフィ導入の準備は
最終討論 ■ 市民の立場にたってこそ議員
最終討論 ■ 教育基本法を生かすことこそ大切
一般会計などの決算認定に反対
12月3日・初日の討論
福祉予算増額などには賛成
定岡敏行市議 平成15年度境港市一般会計は、福祉予算の増額や低所得者への介護保険料軽減をおこなうなど一部歓迎すべきこともありますが、夕日ガ丘開発や滑走路延長などはそのままにして、喜ばれてきたいくつもの高齢者サービスのカット、保育料など市民負担増を進めてきました。
福岡便への税金投入は役立ったか・・
たとえば象徴的な事例をあげれば、地元経済の活性化のためというNAL福岡便への運行支援費。境港市、鳥取県、米子市で平成11年から合計すれば2億5千万円も税金を投入してきたが、来年2月に路線廃止です。運賃割引までしたのだから、一部のビジネスマンには役立ったことでしょうが、税金を負担した市民にどういう形でリターンしたか。
高齢者などへの温水プール無料化は廃止しながら・・・
片方で、平成15年度から、高齢者や障害者、機能回復訓練への温水プール使用料の無料、割引制度が廃止・縮小されました。決算の結果は、収入は減り当初予定した収入増どころか、ただ、喜んで使っていた市民が使えなくなり、赤字を増やしただけです。
この無料化をやめるときの理由も、『負担の公平性』でした。ささやかな市民サービスには厳しい効率性、公平性を要求するが、ことが空港だ、港湾だとなると、検証もできない漠たる事業でも何億円。こうした財政運営では、市民が単独で願った住民のくらし充実の市政はできないと、いわざるをえない。
早く見直していればムダ使いしなくて済んだ
平成15年度に、境港市は公共下水道全体計画の見直しをおこないました。これにそって今後の建設計画を見直せば、約50億円の経費節約が可能とも報告されました。一昨年12月市議会での『過大な需要予測の見直しを』という私の指摘を真剣に受けとめられたことを評価していますが、社会情勢の変化への機敏な感覚、コスト削減への真摯な姿勢があれば、もっと早くから回避できた問題です。
平成15年度決算でいえば工事費総額が約10億円ですから、節約できたはずの多額のムダな工事費が注ぎこまれたといわざるをえません。そのうえ、充分な市民合意もないまま、平均28.7%もの下水道料金の値上げをおこなった決算でもあります。
耐え難い介護保険料の引き上げ
平成15年度、介護保険料が平均23.4%引き上げられました。国が国庫負担を減らしたことが、最大の原因ですが、戦後最悪ともいえる営業とくらしの困難が広がるなか、負担の限度を超える方々が増えています。この年、市は低所得者の介護保険料の減免制度をつくり5名の方が適用され、喜びますが、もともと対象となる階層が極めて少なく、この拡充、また利用料の減免制度の創設、一般会計からの繰り入れも含めて、使いやすい介護保険へのいっそうの制度改善が急がれています。
平成15年度決算でいえば、「保険あって介護なし」というほかなく、決算の認定に同意できません。
地方財政をこわす三位一体改革への見解を
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 義務教育費国庫負担金を2年間で8,500億円程度削減する、国民健康保険に都道府県負担を導入して国庫負担金を7,000億円程度削減する、来年度以降も地方交付税を削減する、その片方で、税源移譲額は補助金廃止額にも満たない2兆4,160億円分にとどめる・・・政府・与党は11月26日、国・地方税財政の『三位一体改革』の「全体像」を決定した。
「地方の権限拡大」は名ばかり、福祉・教育などにたいする国の責任を放棄し、地方自治体にしわ寄せを強いるものでしかない。改革というなら、大型公共事業のひも付き補助金こそ改革すべきだ。市長の見解はどうか。
これ以上の負担増には断固反対してゆく
中村勝治市長 これ以上のしわ寄せは、本市にとって死活的問題になる。
定岡敏行市議 今朝の新聞報道によれば、全国市長会は、「ことによれば小泉倒閣運動だ」と言っている。トップの役割は大きい。がんばって欲しい。
中村勝治市長 国保にしても生活保護にしても、地方負担が増えることについては、断固として反対してゆく。
荒れた校舎の改修を急ごう
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 3つの中学校を訪問し、教頭先生などに校内をご案内いただき、現場の要望をお聞かせいただいた。「自分達で直せることは直している」、と先生たちもがんばっているが、あちこちの壁がはげ落ち、ドアが破れ、応急措置だらけ、鉄骨はサビだらけで女子トイレの戸がはずれ、子供達が毎日通う部室の屋根はめくれ、壁はカビで不衛生、武道館はじめ各所が雨漏り・・だ。 教頭先生が「荒れたところで落ち着いた勉強はできません」と言われたが、そのとおりで、これでは心が荒む。子供たちにもっと小奇麗な環境を与えたいものだ。
荒れた環境は、心を荒ませる
どの校舎も古く、改築も必要な状況ですが、いまをそこで過ごす子ども達にとっては、いまの解決を求められる問題で、PTAでもかねてから要望が続いている問題だ。教育長に、全体として現状認識と対処の方針をお聞ききしたい。
効率的で計画的な改修をすすめる
根平雄一郎教育長 指摘のとおり老朽化が著しい。質の高い学校生活は私の使命と考え、厳しい財政だが、効率よく改修をすすめたい。17年度中に直すべきものや、長期的に対処するもの、すぐ手をつけるものなど仕分けをして、すでに校長会に説明し了解いただいた。
定岡敏行市議 教頭先生から「教育委員会が新体制になって対応が早い」と聞き大変うれしかった。だが、それでも女子トイレのドアが壊れたまま1ケ月だ。
根平雄一郎教育長 女子トイレのドアの件は、定岡議員のHPで初めて知った。すぐ現場に行かせた。議会後ただちに対処する。
学校トイレの一部洋式化を
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 身体の障害や一時的な怪我で、従来の和式のトイレが使えない方がいるし、住宅の洋式化にともなって、和式トイレが使えない子供たちも増えている。全校舎、各階の男女トイレに1ヶ所ぐらいは、早急な整備が必要ではないか。現状と今後の整備方針はどうか。
根平雄一郎教育長 財政的な困難もあるが、最低、各校男女1ケ所は計画的にすすめたい。
中学校給食を議論のテーブルに!
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 中学校給食の実施を求めたい。増え続ける共働きの親を支える仕事として、また、引き続きパン注が問題だが、人生のなかでもっとも活発な成長期をささえる社会政策として重要な課題だ。大切な少子化対策のひとつでもある。
朝食を摂らない子どもや、一人で食事をする=孤食など、子ども達の食習慣、食生活が大きく変わり、それがただ栄養面で問題というのでなく、子ども達の「生きる力」そのものにかかわる問題となっている。給食は学校教育の大事な一環、食教育の中心であり、生涯にわたる生活習慣形成に重要な時期である中学校においてこそ、給食の意義は大きい。
大人社会の判断の問題
この問題は、できるかどうかとかいう財政問題でもなければ、生徒が望むか望まないかという問題でもない。社会にとって、子どもの発達にとって、学校教育にとって大切な課題と考えるかどうかという大人社会の判断の問題だ。市はこれまで、愛情込めた弁当こそ大事で、家庭でやるべきこと、子どもが希望していない、と答弁してきたが、新しい市長、教育長の考えはどうか。
保護者のアンケートもとりたい
根平雄一郎教育長 食の指導は幼児期の課題で、中学校では遅いと感じている。また、中学校にいたときの感想では、大量に残サイがでる、準備、片付けに時間をとられるなどのことがあるが、実施していない中学校での実態把握やアンケートは必要だと考えている。
中村勝治市長 アンケートは教委とも相談して対応したい。新たな視点でとらえようという提起については、そういう点もふくめて検討したい。
OA化業務委託費など高すぎないか
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 情報社会の進展で、市もさまざまにIT化、情報化を進めているが、気がついたことをいくつか指摘したい。
学校でのITサポート業務委託、IT化推進モデル事業、介護予防システムソフト開発などに、平成15年度は、15事業で総額1億2500万円が支払われた。業者いい値の契約がないか、もっと安価な調達方法がないか、検討をしていただきたい。
専門的知識を有する職員がいれば、契約内容のチェックもできる。また、こんどの補正予算にも、学校HP開設への予算が計上されているが、情報更新が重要で、人の配置が必要だ。本庁も学校も含めて、全体として情報化を支援する人的配置の強化が必要かと思うが、どうか。
中村勝治市長 システムと一体化しているOA機器など、随時契約にならざる部分があるが、いっそう精査していきたい。人材については4名の職員があり、計画的に採用しているが、人材育成に努めたい。
市立図書館のネットワーク化推進を
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 市の図書館にない行政資料や刊行物など、図書館職員が県立図書館に電話でお問い合わせ、取り寄せていただいたことが何回かあった。いま県内の公立図書館のほとんどは、お互いの図書館の蔵書を一度に検索する鳥取県図書館横断検索システムに加入していて、たちどころに検索できるのだが、境港はそれができない。情報の拠点ともいうべきところが、大変な情報過疎になっている。早い整備を求めたい。
知の拠点として整備したい
根平雄一郎教育長 「知の拠点」として充実させたいが、立ち遅れている。8万冊の蔵書のデータベース化もすんだので、他の図書館とのネットワーク化も必要で、財源確保も要望・努力していきたい。
マンモグラフィ導入の準備状況は?
12月8日・一般質問
定岡敏行市議 昨年12月に提案した、乳がんの一次検診からマンモグラフィを導入する件だが、準備状況などをご報告いただきたい。
医師会と協議中
中村勝治市長 県は来年度から実施する予定だ。境港市でどういう形でやるか医師会との協議中だが、医療機関でマンモを備えていただいて、それを活用する方向で検討中だ。
市民の立場にたってこそ議員
12月15日・討論
定岡敏行市議 不採択にされた陳情は、高すぎる患者負担を引き下げて欲しい、来年に迫った介護保険の大幅改悪に反対し、誰もが安心して利用できる介護保険にして欲しいとか、保育や学童保育など子育て支援へもっと予算を!と願う陳情です。いずれも市民の切実な声であるばかりでなく、景気回復に直結する課題です。
「不採択」を主張したみなさんは「いまさら我々がいったって」、「国の財政事情からいえば応えることは困難」と述べていたが、たとえば、いま国の態度が問われている「介護保険の保険料や利用料の減免」。すでに全国で四分の一をこえる自治体が独自に始めていて、大変切実だ。
保険料や利用料が高いのは、政府が介護施策のための国庫負担を50%から25%へと引き下げたからで、日本共産党は30%に引き上げることを求めているが、これは全国市長会や全国町村会も要望していることだ。必要な財源は3000億円程度だ。この程度で国の制度として住民税非課税世帯、現在の第一、第二段階を対象に、在宅サービスの利用料を3%に軽減し、保険料を減免することが可能だ。はなから「できない」というべきことか。一つひとつ、吟味研究してゆけば、いまの政府のもとでもできることがたくさんある。
市会議員の役割は、市民、国民の立場で、その願いをどうしたら実現できるか、そのためには、どこをどうしたら良いか、懸命に考え行政へ働きかけることだ。はなから、これは無理だのできっこないだのと、行政の先回りして市民の願いを抑えて、議員の務めが果たせるか。
教育基本法を生かすことこそ大切
12月15日・討論
定岡敏行市議 「徹底審議を求めるのがなぜ悪い」という意見があったが、陳情をだした日本会議は『悠久の歴史を重ねる、連綿とした皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝』とし、『皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識』の回復を主張している団体だ。
だから天皇の名のもと、私たちの父や祖父とアジアの民衆2000万人を死においやった日本軍国主義の侵略戦争への反省もなく、南京大虐殺という歴史的事実さえ攻撃を始め、いま戦前を彷彿とさせる議論で憲法改正を叫んでいる。戦争への反省から、戦後みんなで築き上げてきた戦後民主主義が、彼らにとってはなによりの障害で、取り組み始めたのが教育基本法の改悪だ。
中央教育審議会の答申は、教育改革の課題として「知育より道徳心」を重んじ、「個人の尊厳より公共への規範=つまり体制につくす人間づくり」を目指し、「国を愛する心の涵養」を主張しているが、教育基本法改正を叫ぶ人たちの本音があらわだ。徹底論議という議論はその入り国づくりにほかならない。 愛国心は、国民を大切にする政治によって形作られるものであって、国民の願いに逆らう政府が、離反する国民を統治、動員するために強制するものであってはならない。
多くの国民は、学力の問題や10年間で倍増した不登校をはじめ、いじめや暴力など、いまの教育の荒廃をなんとかしたいと強く思っている。しかし、それは「人格の完成」を教育の目標とし、平和憲法の「理想の実現」をかかげた、いまの教育基本法が間違っているからではなく、むしろ長年の自民党政治が、基本法の精神を投げ捨て、世界にも例のない「競争と管理」の教育を進めてきたからだ。
子ども達の世界にとっていま大事なのは、こうした管理と選別、過度な競争から解き放ち、一人ひとりの個性をますます大事にした行き届いた教育条件整備をすすめることで、教育基本法をますます生かすことだ。





