定住化対策について
2007. 02. 22
07年2月15日、長野県下條村に、中学校までの医療費無料化など定住化対策について視察にいきました。
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中学校卒業までの医療費無料化など定住化対策について、荒井市議、平松市議、松本市議らとともに、長野県下條村役場を訪問しました。
串原良彦総務課長が応対してくださいましたが、まず課長のお勧めで、2月11日、読売系列TVで報道された少子化対策特集番組を視聴したあと、村の施策について詳しく説明をうけ、色々質問にも答えていただきました。
TV番組ではフランスと下條村の子育て支援策が紹介されていましたが、“人口は国力だ”という考えのもと、手厚い児童手当、3年間の育児休業、復職時の賃金、ポストの保証といった労働環境が実現されており、課長もいっていましたが、「国の姿勢ですよ。日本は貧しい」との感を強くしました。
下條村は、1992年3850人ほどだった人口が、2004年には4200人へと増え続けています。そこには飯田市(人口15万人)のベットタウンという地理的要件もあるようですが、では近隣の町村がみなそうかといえばそうでもなく、この村の際立った特徴のようです。
TVでは、生涯出生率を2.12まで高めたこの村の人口増の要因として、格安の村営住宅、中学生までの医療費無料化、保育料をさらに1割引き下げなどとあげていたが、「人口増加要因のいちばんインパクトある施策はなんだったとお考えですか」との私の質問に、課長は、「村営住宅の提供でしょう」と即答されました。「民間ならこの辺でも、7万、8万円です。とても若い人たちに入れる家賃じゃない。月36,000円で、いつも満杯です」と答えられた。
村は平成9年から「若者定住村営集合住宅事業」と称し、これまで9棟112戸、また1戸建住宅57戸を建設してきたが、グラフにみるように、みごとに人口の推移と照合しています。課長は、「入居基準も子どものいる世帯、近く結婚するものなどに絞った」とし、村立図書館、インドアスポーツセンター、文化芸能交流センターなど、この若者たちが生き生きと生活できる場をつくってきたのだと言う。こうして、高齢化率が周辺町村では30%、40%というなか、この村では28.6%、0歳から14歳までの人口が17.3%を記録、長野県下第1位だとのことだった。
(2)
終わって私は、共産党の折山領(さとる)村会議員と懇談。そこでいただいた資料によれば、村はそれまで小学校卒業までだった医療費無料化枠を平成16年度に中学校卒業まで広げましたが、それに要する費用は、小学校268名に3,142,000円、中学校137名に1,800,000円(平成16年度予算ベース)でした。小、中平均すれば一人に年間12,000円程度、現状では単独負担ですが、境港市に置き換えても、小学校だけなら7,000万円程度(市市民課の概算)で実施可能です。そして折山村議によれば、「小、中では幼児ほど医療費はかからない」、でも「看板として良く効く」のだそうです。タクシーの運転手も、「子どもを安心して育てられる村ですよ」と誇らしげでした。
境港市は、夕日ケ丘の宅地分譲対策の一環として、来年度から保育料の15%引き下げを準備していますが、この子どもの医療費無料化実施も合わせれば、そのインパクトは相当なものになると思ったものでした。
(3)
村がこうした思い切った事業を推進できたのは、「下水道事業を合併処理浄化槽事業でおこなったことが財政的に大き」(課長)かった。平成元年から検討に入ったのだそうですが、当時、国、県は、公共下水道、あるいは農業集落排水事業を積極的に推進、「これしかないという指導だった」(課長)とのことだったが、村ではイニシャルコスト、ランニングコストから合併処理浄化槽を選択し、平成15年度末、総事業費は6億3千万円で計画基数の96%にあたる829世帯を実施した。村負担金は2億2千万円、全額単年度処理で、後年度負担はなしとのことでした。
地勢、集落形態などに違いがあり、結論だけ採用することはできませんが、「時流」に流されず、地域の現実に即して自主的に考えるという姿勢は学ぶべきものと思ってききました。





