2009年3月議会
2009. 04. 28
3月市議会(3月4日~24日)で定岡敏行市議は、①失敗明かな新自由主義経済路線についての市長の考えを問い ②韓国海運会社の運行支援に税金を投入する方針について見直しを求めました。③また、火災報知器設置促進と「緊急医療情報キット」の提案をおこない、市長と質疑をおこないました。
遅くなりましたが、議論の一部を報告します。
PDF版はこちらからお読みいただけます。
DBS、成否わからぬ事業へなぜ税金か
一般質問/3月10日
定岡敏行市議 韓国、ロシアを結ぶDBS社の航路に税金を投入する問題。「北東アジアへの物流・観光拠点」、「環日本海時代大交流時代の幕開け」で、100億円を超す経済効果というが、「100年に一度」と言われる世界同時不況で、この先の景気回復の見込みは予断を許さない。
私企業になぜ税金の投入か。航路定着・成功の見通しがあるのか。
中村勝治市長 厳しい情勢下での船出だが、北東アジアへの玄関口となる必要不可欠な航路で、関西地方からの期待もある。山陰の魅力を韓国やロシアに発信し貨客の誘致に努めたい。
定岡敏行市議 DBS社の事業計画書によれば、3年間赤字というが、その後黒字に転化し3年間で元がとれる。そういうビジネスチャンスがあるからはじめた事業。なぜ、税金投入の必要があるのか。
中村勝治市長 秋田、金沢から敦賀まで、対岸諸国との交流に一生懸命で、そこに伍していくにはぜひとも必要な航路。「あのとき他に先駆けてやったから」と言える時代が必ず来る。赤字補てんではなく、運行を支援し、海の道をつくろうというものだ。
定岡敏行市議 赤字補てんではないというが、韓国側の支援も含めれば、この会社は3年間、税金で赤字が補てんされる。失敗したからといって損をしない。
国内産業への影響は
韓国やロシアから衣料品や花卉、水産加工品の輸入もやるという。価格差を考えれば、国内産業が太刀打ちできる状況ではない。大変な打撃になるのではないか。
中村勝治市長 そういう懸念はもっていない。
“夢”の借金、いつも背負うのは市民
定岡敏行市議 まだ確たる荷は確保できていない。誘客活動もこれから。経済界のなかにも、「サイコロを振るようなもんだ」という声もある。そんなバクチのようなことになぜ税金か。ムダにならないと言い切ることができるのか。
夢はいくらでも描ける。たとえば新産業都市計画、中海干拓事業、夕日ガ丘開発、どれほどみなさんの夢につき合わされて、莫大な借金を負ってきたことか。誰も責任をとっていない。
見直しを求めたい。
中村勝治市長 バクチなどという気持ちでいるわけではない。リスクをおう主体はあくまでもDBSだ。
DBSへの税金投入を盛り込んだ一般会計予算は賛成多数で可決されましたが、定岡市議はじめ4名の議員が反対しました。境港市議会としては珍しいことでした。
火災報知器の設置へ支援を
一般質問/3月10日
定岡敏行市議 再来年5月末までに、既存住宅の火災警報器設置が義務づけられた。早い発見は早い通報につながり、全焼火災も火災による人的被害も大きく減ることになる。しかし、設置はさほど進展しておらず、単に公報するだけでは困難だ。
高齢者世帯など設置の手助けも必要。共同購入すれば安くもなる、自分だけ気をつけても隣家が遅れれば類焼の危険もある、地域ぐるみのとりくみが必要だ。設置促進へ組織的なとりくみを支援し、助成する考えはないか。
中村勝治市長 境港消防署が湊町や馬場崎町を訪問したところ18%が設置ずみだった。戸別助成などはおこなっていないが、西部広域として促進に努めており、高齢者世帯など消防署員が取り付けを支援している。
いまのところ、本市単独で補助金措置を講ずる考えはないが、情報の提供やあっせんなどはおこなっていきたい。
定岡敏行市議 いまの状況でみれば、組織的な手だてがないと、なかなか進まない。そこができれば相当変わると思う。最近、火災が多い。お考えいただきたい。
緊急医療情報キットの提案
一般質問/3月10日
救える命を救うために
定岡敏行市議 境港消防署管内で急病のための救急車出動は昨年737回にもなっている。患者の病歴や服薬情報のいち早い把握は、その後の処置にかかわる。
東京・港区の消防署は、「緊急医療情報キット」として、北海道・夕張市は既往症、服薬情報、かかりつけ医、緊急の連絡先など書き込んだものを「命のバトン」とよんで、冷蔵庫に保管しておく。冷蔵庫は決まって台所にあり、すぐ分かるからで、本人が話しできなくても、同居者が不在でも対応できる。「救える命を救いたい」・・救急隊で働く人々の切実な願いに応えている。
市内の65歳以上の独居老人は1,100世帯を超えている。家族があっても、若い人は勤めで不在ということも少なくない。消防署や社会福祉協議会などとも相談し具体化したいものだと思う。
健康手帳と安心箱で対応
中村勝治市長 市では40歳以上の方に健康手帳を配布しており、社会福祉協議会も75歳以上の一人暮らしの方に、緊急連絡先やかかりつけ医を記入するカードや身の回り品を収納し、入院などの緊急時に備える安心箱を配布している。
家庭で保管場所を明確にすることや外出時にも手帳を携行していただくことで、現段階ではこれらがキットの役割を果たすものと考える。
定岡敏行市議 健康手帳でもよい。問題は、緊急時に駆けつけた人にそれがどこにあるかすぐわかる。そういうしくみづくりが必要で、そこをどうするかだ。
景山憲市民生活部長 家族でよく相談しあって、わかるところに置く、いつでも身近なところに置く、という広報を充実していきたい。
定岡敏行市議 家族の間でわかっていたってしょうがない。重ねてご検討いただきたい。
介護保険料の引き上げに反対
討論/3月10日
基準世帯で年8,400円、18%の引き上げ計画です。3年前に据え置いたこと、保険料区分を9段階に増やし、低所得世帯の負担を軽減する努力は認めますが、私はある市民から「月4万円の年金で暮らしてみてくれ」と言われたことがあります。
世帯収入額が60万円、100万円しかないという市民にとって、たとえ月200円でも300円でも負担が増えることは、食べ物を削ること、生きる望みを削ることです。
「国の決めたしくみでやむをえない」といいますが、介護度は切り下げる、サービスは受けられない、保険料引き上げだけは際限がない・・・介護保険の制度欠陥をそのままに、保険料の引き上げだけが決まってゆくことは容認できません。





