2009年9月議会
2009. 09. 25
9月市議会(9月9日~25日)で、定岡敏行市議は、次のようなテーマで議論しました。持込みゴミの完全有料化の議案に反対し、多数の意見によってこの議案は否決されました。
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2.新型IFVワクチンの公費負担を国に要望
3.ゴミ収集の入札制度導入は再検討を
4.持ち込みゴミの完全有料化を議会が否決
5.中海定住自立圏協定を撤回せよ
6.中海定住自立圏協定の可決に反対
医療費の一部負担金軽減措置の実施を
一般質問/9月15日
定岡敏行市議 国民健康保険法は「医療費の支払いが困難なものに、減額や支払い免除などができる」としている。受診の抑制が重症化、いのちの危険となりかねず、1,003市町村が実施している。
参院厚労委で共産党の小池晃参院議員の質問をきっかけに、国は、減免した費用の2分の1の特別調整交付金を出すとして、自治体の積極的活用を求め、モデル事業も始めている。境港市でも実施を求めたい。
中村勝治市長 実施市町村でも保険料の滞納があったり、生保で対応したりして、減免の実績がない。モデル事業を経て国が示す基準を参考に今後検討したい。
新型IFVワクチンの公費負担を国に要望
一般質問/9月15日
定岡敏行市議 新型インフルエンザワクチンの接種費用が、貧困患者や多くの母子家庭にとって困難。接種費用の公費負担を要望していただきたい。
中村勝治市長 国が低所得者について公費負担を検討することになっている。そこを見守りながら県、国へ要望していきたい。
ゴミ収集の入札制度導入の再検討を
一般質問/9月15日
定岡敏行市議 ごみ収集の入札を検討しているが、この業務は、特別な歴史や経緯があって、随意契約で安定的な業務の遂行をしてきた。
入札にすれば、今年は落札できたが、来年は、あるいは数年先はわからない・・それで、設備の確保や安定的な雇用ができるか。地域の事業者を「切った、はった」のつぶしあいに追い込み、働く人を路頭に迷わして、長期にわたる安定的な収集業務が保障できるか。
公の契約は「安ければよい」ではいけない。「コスト」が問題というなら、それらしい解決の仕方があるはないか。委託費の積算など、当局と業界にすれちがいもある。
事業者も含めたゴミ収集業務の改善計画のなかで、その一環として率直な意見交換し、決めることが必要ではないか。
中村勝治市長 将来的なゴミ処理計画の一環として内部で検討している段階。委託費が現状に適したものかどうか、言われるような長い経過があり、雇用の不安定という要素もあるが、「特定業者とずっと随意契約はどういうことか」という声もあり、検討は避けられない。
議員の言われたことにも想いをいたして検討したい。
持ち込みゴミの完全有料化を議会が否決
市議会は『清掃センターに持ち込めば「40Kgまでは無料」としてきた下限を廃止し、10Kgごとに170円徴収する』という議案を反対多数で否決しました。
市は、何回にも分けて持ち込む事業所や市民のモラルのなさ、近隣市町村もすべて有料化していることを理由としました。
善意を壊すことにならないか ・・・定岡
議会では、「一部の事業者の問題を市民に押しかぶせるのはおかしい」など、意見続出。私は、「少しでも収集費用の節約になるならと持ち込んでいたのに、もうやめる」という市職員の声や「介護にいった先でオムツを出してあげて喜ばれていたのに、やめるしかない」というヘルパーさんの意見などを紹介し、「こうした善意を壊すことにならないか」と、こんな形での解決策に反対しました。
現場の苦労はたいへんですが、有料化で負担を強い、定着してきたらこんどは下限廃止でまた負担。そのたびに市民の善意を傷つけてよいでしょうか。
中海定住自立圏協定を撤回せよ
一般質問/9月15日
四月三十日、米子市と松江市が『共同中心市宣言』をおこない、九月市議会が「中心市と境港市の協定」を賛成多数で承認しました。
定岡敏行市議 総務省によればこの構想のポイントは、「すべての市町村が、フルセットの住民サービスを提供することは困難」だ、これからは「中心市での集約的な都市機能の整備」というもの。周辺部となる境港市民にとっては、福祉、教育、医療など住民サービスの低下にならないか。
しかも、「圏域全体のグランドデザインやマネージメントは中心市の役割」という。境港市民の主体性が失われかねない。
自立した自治体の「連携」は否定しないが、この定住自立圏構想は、市町村独自の政策決定や行政機能に制限を加えるもので、「形を変えた市町村合併」だと思うが、どうか。
中村勝治市長 下水道や廃棄物行政など、集約すべきは集約し、病院などそれぞれの診療機能が果たせるよう強化するもので、住民サービスの低下はない。
本市の施策や住民ニーズなしに中心市が決めるものではなく、道州制をにらんで圏域が一つの街として発展することが重要。連携を強化するもので合併ではない。
定岡敏行市議 協定では、米子と松江は、それぞれの鳥大医学部、松江市立病院の保健医療に必要な支援をする。境港市は、両市と連携し必要な支援をしたうえで、済生会病院を初めとする医療機関が米子や松江も支援する、となっているではないか。
中村勝治市長 松江や米子も済生会病院の機能強化に責任がある。境港は支援するが、松江や米子は何もしないというものではないし、言うべきことは言う。
定岡敏行市議 そうならばなぜ「一緒に」とできないのか。ゴミ問題でも「主体的に検討するのは米子市と松江市」、「境港市は、積極的に協力する」だけだ。もう市民努力はいらないというのか。行政機能の制約ではないか。
中村勝治市長 そこに至るまでに中心市とよく協議し、そのうえで中心市がおこなうだけだ。“中心市と付録市”のようなお考えだが、違う。
定岡敏行市議 それならば、それらしい協定の仕方がある。
総務省は、「合意形成の過程を重視せよ」といっている。合意どころか、こんな大問題が、いま決まろうとしていることをほとんどの市民は知らない。
『まちづくり推進会議』の委員さえ「聞いたこともない」と言っている。
広報が不充分だった。お詫びしたい・・・市長
議案を撤回し、充分な議論を・・・定岡
中村勝治市長 広報が充分でなかったことはお詫びしたい。
市民の代表として議会で充分ご議論いただきたい。委員の皆さんには並行して正式に諮っていきたい。
定岡敏行市議 議案を撤回し、充分な議論をするべきだ。
中海定住自立圏協定議案の可決に反対
最終日討論/9月25日
定岡敏行市議 市長はこの計画と協定について、「これまでの中海市長会の連携を、国の財政支援をえてすすめるだけ。中心市ともしっかり協議する、住民サービスの低下はない」と主張されました。しかし、この協定の前提となる国の『定住自立圏構想』のポイントは、本会議でも指摘したように、「すべての市町村が、フルセットの住民サービスを提供することは困難」との国の責任を放棄した考え方のもと、「これからは広域的な圏域を定めて、都市機能の整備はその中心市、ここでいえば米子市、松江市に集中しておこない、周辺部はその利活用を計ればよい」。だから「お金は中心市へ交付する」というわけです。そして、その「圏域全体で、どんなまちづくりをしてゆくか、そのグランドデザインやマネージメントは中心市=米子市や松江市の役割」だとするものです。
合併のときと同じように、最初はいろいろ美味しい言葉が語られ、周辺への配慮もされることでしょう。しかしいずれ、救急医療も産科も、米子や松江に集中することになるでしょう。だって、「都市機能の集約的な整備」が目的で、「そのための財政投資は中心都市」へ、なのですから。もう、境港で出産なんて努力はやめようよ。救急医療もええが、米子にいきゃ・・・地域でのきめ細かいサービスはあきらめてゆく、こんなことになる恐れはないのでしょうか。境港市民にとってはサービスの低下、新たな格差の拡大にはならないのでしょうか。
市民の声を反映する、対等な立場で主張する・・・市長のその個人的な想いを否定する気持ちはありませんが、ほんとうにそうならば、米子市、松江市、安来市、東出雲町、そして境港市の、まったく対等な合同協定で良いではありませんか。なぜ、「中心都市と、そうでない市町村」なのですか。中心都市と周辺各市町村との、主従=主たるものの役割と従たるものの役割を定めた個別協定なのですか。
私は、自立した自治体同士の「連携」を否定するものではありませんが、この定住自立圏協定は、市町村独自の政策決定の権限や行政機能に一部制限を加えるもので、「形を変えた市町村合併」だというしかありません。
こんな大きな問題なのに市民議論はまったく不十分。議案は一度否決し、その上でどうしても市が必要と考えるなら、時間をとって充分な市民議論をすべきです。
議案の否決を主張して、以上、討論を終わります。





