旧聞に属するが、NHKがこの夏、「ワーキングプアー」というスペシャル番組をやっていた。途中からだったが釘づけになって最後までみた。
秋田の角館などを舞台に、一家総働きでなお破綻に瀕する農家、1日100円、150円の収入しかない仕立て屋。どんなにもがいてもホームレスから抜け出せない青年・・・、どう書いても映像の力に及ばないが、働けど働けど豊かになれない暮らし=ワーキングプアが広がる現実をリアルに追い続けていた。
これまたしばらく前のことになるが、近所に大型店ができ経営が立ち行かなくなり一家離散、本人は自殺という痛ましいできごとが私の身近にもあった。
大企業の“景気回復”とは裏腹に、地方の地盤沈下が進行し、国民の暮らしは農家も商店も勤労者も深刻になるばかり。年間3万人を超す自殺者が続く。一度つまずいたら二度と浮かび上がれない厳然たる格差をまえに、八つ当たり的犯罪、理由なき殺人まで激増する社会となった。

日本共産党の参議院議員選挙候補者
春名なおあきさん
春名なおあきさん
これでもなお多くの人々は、「負け組みになったのは自分が悪いのだ」と思わされている。
番組で評論家・内橋克人さんは、「個人の責任を超えて構造的な問題」と語り、名前は失念したが、女性の大学教授が「生活保護行政が、現実に合わなくなってきている。人間としての誇りをもてるものにしていかなければならない」という旨の発言をし、取材をしたNHK記者が最後に、「個人の努力を問う声があるが、私が出会った人たちはみな懸命にいきようとしている人々だった」と、毅然と結んでいた。
今日、これを書いたのは、見るも切ない国民の苦難まで、その責任を問うこともなく詫びる言葉もなく小泉後継争いの材料にする・・こんな非道な連中を毎日のようにTVで見させられるからだ。明日、続き「マッチポンプ」を書く。







ずっと昔から私は内橋氏のファンです。数年でボロのでる無責任評論家が多いなか、氏の学際的、落ち着いた評論活動は出色です。大いに学びましょう。
Posted: sada | 2006年09月17日 07:10
ぜひ内橋氏の「もうひとつの日本は可能だ」「浪費なき成長」「節度の経済学の時代」など一度お読みください。現在の政司経済状況・向かうべき社会のあり方、分析が余りにも党決定に酷似していること、いえ読み方の問題だと否定されました。
余りこんなことはこうした場では書くべきではないのでしょう。でも私は多くの人に知って欲しい。敢えて書かせていただきます。
Posted: aq | 2006年09月17日 00:23
そうですよね。小泉改革のもたらしたものがなにか、そこはもうたとえばこの境港市でも明快。今日、書きましたが、住民税負担増から市民生活擁護へ、取りうる措置を求めて保革を超えた共同ができました。
介護保険、障害者、国保・・市役所のどこの担当者と話していても、小泉政治はむちゃくちゃだ!との声があふれています。
では、どういう道があるのか、理想論ではなく、この現実から出発して、どうしたら「もう一つの日本」へ向かえるのか、そこを示しうる、語りつくせる力量を問われているようです。
いま「美しい日本へ」を読み、「国家の品格」を読んでいます。
Posted: sada | 2006年09月14日 19:24
2年前内橋克人さんの「もうひとつの日本は可能だ」を読んだ時、小泉構造改革が犯しているのは何かが理解でき、口すっぱく訴えてきたのですが。。。
もちろん党文書での指摘もありましたが、内橋さんの書かれているものは納得できました。
現在の景気回復は、決して地方の活性化には繋がらない構造になっています。このことも指摘されています。
Posted: aq | 2006年09月14日 18:34