戦跡博物館とアメリカ人
4日は、ホテルから歩いて戦跡博物館を訪ねた。ベトナム戦争の歴史、米軍が使用した戦闘機から、戦車、武器、弾薬、捕虜を拷問した収容所(虎の檻と呼ばれていたとのこと)など、遺物が展示され、多くの解説員が説明にあたっていた。

双頭胎児
枯葉剤の二次被害で産まれた双頭の胎児のホルマリン漬けはショックだった。展示する側も辛いものがあっただろうが、正視しなければならない。伝えたいと思って許可を得て写真を撮ってきた。(ついでになるが、アンコールワットでも、水頭症の子どもを抱いた母親が物乞いをしていた。その子どもの頭はその子の体の半分を占めていた。この子も枯葉剤の被害者なのだ。)暮れにはベトちゃん結婚のうれしいニュースがあったが、ガイドによれば、枯葉剤の被害者はいまでも200万人に及ぶという。

再現してあった収容所
成果を競うように開発されたのだろう数々の拷問具、足首を鉄でつないだ真っ暗な収容所・・・など、想像で補って欲しい。
戦跡博物館では昨年暮れから『いわさきちひろ展』がおこなわれていた。彼女のことはご存知の方が多いと思うので書かないが、この地でみた『戦火のなかの子ども』の絵には、ひときわ感慨深いものがあった。

アメリカ人がたくさんきていた
引きも切らない来訪者だった。アメリカ人もたくさんいた。展示は侵略者が誰であったか、あいまいにはしていない。これはクチでのことだが、「ここにきたアメリカ人の感想はどうか」とガイドに訊いたら、「多くの世代はもう戦争を知らない。ベトナム人の多くもそうだ。これからは仲良くすることだ」と答えた。思慮ある答えだった。
あの展示を前に、これはウソだ、なかったことだというアメリカ人はいないだろうと思う。ここにこれだけ多くのアメリカ市民が訪れていることの大切さを思い、こんどは日本人として、中国、韓国などに犯した侵略の戦跡を訪ねなければと思った。







Comments.