予算案は、借金の抑制に努めながら15億円余の市債償還(借金返済)も予定している。市長言うところの「自立・持続可能な財政基盤の確立」へ、身の丈にあった予算規模への堅実な努力といえるのではないかと思う。
住民負担も相次いだ「行革」のあり方には、「もっと大きなムダづかいこそ先に!」と異論も唱えてきたが、それでも境港市は、財政難にいたった原因をきちんと総括し、公共投資の抑制など足元を見据えた改革努力を早くから取り組んできた。同じこの期間、「合併前の01年に旧市町村で200億円あった貯金を、“駆け込み事業”で食い潰し、基金を枯渇させた」(2月27日・日本海新聞)大鳥取市とは大違いだ。そこは私も評価してきた。
ただ、この間の経費削減の主たるものは人件費、とくに職員給与のカットによるものだ。市長、議員、職員、まずは自らを切る・・この姿勢は欠かせない。特別職は別として職員の協力には頭が下がる。だがこのカット、カットもすでに5年、そろそろ出口が見えなくてモチベーションが維持できるか。「そんな職員はいない」と言ってしまうのは簡単だ。だがほんとうにそうか。去年、今年と、職員の早期退職も続いている。リアルに見なければ数年先、大きな陥穽に堕ちてしまうことにならないか。難しい注文と知りつつ、そう思う。
そして、モチベーションはカネだけではない。公務労働者としての「やりがい」だ。そのためにはいろいろな課題があると思っているが、ここでは職員研修費のことだけ書く。
平成17年度実績で522,000円。研修内容は「管理職、新規採用者、実務研修、中央研修ほか」とある。なんとわずかなことか。そして想像するに、組織管理や実務をこなすための「与えられた研修」のように見える。
大学をでてここへ来て、初めてぶつかる市民社会や地域の経済の生なましい動き、ピクピク動く若いアンテナ、公務員として感じる「課題」、たとえばこうして勉強したくなったテーマを自由に勉強できる機会を提供する、そんな研修があって良いではないか。ある者は他の自治体派遣、ある者は大学派遣、またある者は社会福祉の勉強にヨーロッパへ、だってあって良い。
そういうなかでこそ地域をつくる人は育たないか。せっかくの若い人を、若いうちから“役人“にしてしまうな。







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