先日来、「ベトナム戦記」、「地雷を踏んだら・・」と続いたが、そう私が書きたかったのは、松岡農水大臣の自殺でふれた、しんぶん「赤旗」などごく一部を除く「ジャーナリズム精神の衰退」(『新聞記者という仕事』・柴田鉄治・元朝日新聞論説委員)についてだ。
政府の施策によって1726万人の非正規雇用がつくられ、大企業が史上最高の利潤を謳歌する一方、家を失った民が路上やネットカフェ難民となり、生活保護世帯が100万世帯を超えた。税を払えぬ民も増えつづける。すると国は自治体に、保護打ち切りやサラ金業者や悪代官まがいのとりたてを号令する。この世界第2の経済大国に、健康保険証もない国民まで生まれた。そして毎年3万人を超す自殺者の日本。

ベトナム戦争で傷害を抱えた人々たちの授産施設。土産物を作っていた/07年1月6日
これは、1979年のサッチャー政権から始まり、レーガン政権、中曽根政権にと引き継がれ、小泉政権によって頂点に達した『新自由主義』という政策の結果だ。その基本は「小さな政府」と「市場原理主義」だ。つまるところ“国民の暮らし?教育?そんなことに国は関与しない。市場の勝手にまかせよ”というものだ。そう利潤第一の資本の、好き勝手し放題の社会に構造を変えてきた結果が、これだ。
いまの日本も、見方を変えれば「戦場」ではないか。その戦場に身を置いて、その戦場の現実から、暮らしと社会の根っこに迫る報道のなんと少ないことか。しんぶん「赤旗」と『ワーキングプア』などNHKのいくつかの力作を除いて。
ジャーナリズム精神の衰退というしかない。







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