すごい本を読んだ。
闘いのテーマは、ただたんに「生存」である。生きさせろ、ということである。生きていけるだけの金をよこせ。メシを食わせろ。人を馬鹿にした働かせ方をするな。俺は人間だ。
スローガンはたったこれだけだ。生存権を21世紀になってから求めなくてはいけないなんて、あまりにも絶望的だが、だからこそ、この闘いは可能性に満ちている。「生きさせろ」という言葉ほどに強い言葉を、私はほかに知らないからだ。
本書の目的はただひとつ、当たり前の反撃を開始することである。
--------雨宮処凛の『生きさせろ—難民化する若者たち』の「はじめに」からの引用である。

太田出版刊・1365円
いま若者たちを襲う痛々しいほどの暮らしの現実を知ることができる。
「なにやってもダメ、自分が不幸なのは自分のせいだ」と思っている若者たちに、ぜひ読んで欲しい。
「ネット難民、ワーキングプア、大変なことだが、自分とこは違うなあ」と思っておられる方、ご一読いただきたい。
生活保護や労働行政に携わる人はじめ公務員の皆さんには、必ずお読みいただきたい。
どこかおかしくなったこの世の行く末を案じる人々にも、読んでいただきたい。
彼女のことはいぜんちょっとだけ紹介したことがあるが、改めてこの本を読んで、実に理知的な人であることを知った。







ちょうど最近、釜が崎支援機構が、ネット難民の実態調査をまとめました。
予想と異なり、長期滞在者が少ないことが報告されています。一度住居を失うとそこから抜け出すのはもちろん容易ではなく、かといってネットカフェにい続けるのも費用がかかる。ネットカフェ難民と言われる人たちは、比較的短期間でホームレスになる例が多いようです。ネットカフェ難民は転落の途中の一時的な状況なのですね・・・。
労働法分野が規制緩和の方向にあることに注意が必要です!
まるで人間の使い捨て容認法です。
Posted: むすめ | 2007年09月01日 06:12