先日、被災地へ飛び出すキューバの国際的な医療支援活動について書いたが、そのとき「そんなことはどこだってやってるじゃん」という声が聞こえてくるようだった。確かに日本からも飛び出す。
しかし、ご一読を願う。規模と質において半端じゃないのだ。一端をこの本『世界がキューバ医療を手本にするわけ』から紹介したい。
05年10月、パキスタン北部を大地震が襲った。75,000人が死亡し、12万人が重軽傷を負い、330万人が家を失った。世界中から駆けつけた医師団は懸命の治療、看護にあたった。救援物資を輸送する航空機が飛び交った。その姿を国際メディアは配信し続けた。

被災地の中学校を訪れ、野外授業中の生徒を激励する志位和夫委員長
06年9月20日
06年9月20日
しかし、凍てつくようなテント生活、冬が近づく過酷な環境に耐えられず、多くの西側NGOは立ち去る。残った医師はたった数人だったという。
また、しかしだ。900人からなるキューバの医療援助隊が250トンの医薬品とともにパキスタンに駆けつけたのは地震の6日後だったが、最後の撤収まで、その活動は厳冬期を挟んで約6ケ月間にも及んだ。医師は最終的に2,456人にまで増員され、32ケ所の野外病院(テントででしょうね)を建設、延べ104万人余の治療をおこなう。1月末からは自分たちが去ってからも野外病院が運営できるよう、900人のパキスタンの医学生や軍医たちとともに現場で実践授業をおこなった。
撤収にあたって、X線や超音波検査器などで完全装備された野外病院は、235トンの医薬品、275トンの機器とともに、そのままパキスタンへ寄付された。しかしそこに押し寄せるカメラやペンはなかった。
パキスタンといえば、アメリカの側に立つムシャラフ政権。キューバとの国交もない。その国の関係者が、このキューバの活動をみて、なにを知りなにを思ったか、それは本を読んで欲しい。
この本に書いてあることではないが、女性医師アルニレス(24歳)は、パキスタンから帰ってきた4日後、被災者65万人に及んだジャワ島中部地震への救援に、多くの医師団とともに参加する。そこでの活動の規模や内容も、この本で読んで欲しい。彼女は「ヘンリー・リーブ国際救助隊」に志願し、いつでも支援に駆けつけられるよう、トランクに荷物をつめているのだという。
日本でもやっていることじゃないか? こう思われた方、どっかに大きな違い、根本的な違いがあるように、思いませんか。
「ヘンリー・リーブ国際救助隊」とはなにか、また書きたい。








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