生活保護にいたる相談があいつぐ。長きにわたって自営業をしてきたTさん夫妻だが、それぞれ70歳を過ぎて、残ったのは借金と病に侵されたからだだけだった。再婚でそれぞれの子どもたちには、頼る義理もない、守る資力もない。
広がる所得格差/内橋克人『悪夢のサイクル』より
「初めまして・・・」とKさんから電話があってからもう10日はたつ。聞けば夫が病気に倒れて失業。リハビリを終え回復もしてきたが、ハローワークに通えど、あまり体力はない50過ぎの男の仕事がない。子どもが一人いるが、自分が食うにやっと。尽きてゆく蓄えに月7万円の住宅ローンがのしかかる日々。「人使う余裕はない?」・・気がつくだけはあたってみるが、なかなか右から左にとはいかない。仕事探しの相談がいちばん切ない。
飲食業を営んできたBさん夫妻も、主人の発病、長期入院でついにダウン、廃業へ。ここも残ったのは借金と付き添いの欠かせない身障のからだ。医療費がかさむ。わずかな年金で暮らしようがなくなった。
金融資産の平均保有額は1,073万円。世帯別にみると、2人以上の世帯の平均保有額は1,119万円。単身世帯の平均保有額は470万円。ところが、貯蓄のない世帯が23%にものぼる(金融広報中央委員会の「平成18年度家計の金融資産に関する世論調査」)。
貯蓄がゼロということは失業、病気などで収入がなくなるとたちまち破綻するということで、それが全世帯の4分の1にもなる日本、ほんとうに驚きです。その一方で、貯蓄が3000万円以上ある世帯が11%だともいう。







もう一つの日本、いい響きですね。一日も早く迎えたいものです。最近、ベトナム、キューバ、中南米、そしてアメリカの本を読み続けています。そして内橋克人を。この日本で新自由主義を超えるために。
吹き荒れる新自由主義の嵐を突き抜けた後に、迎えることができるのではないでしょうか。国民のたたかいで。
Posted: sada | 2007年10月14日 15:29
なんだかやり切れない思いですね。かっては累進性で負担の公平性を確保していた。
福祉国家から、新自由主義へ。
もうひとつの日本はあるだろうか。国民が人間として扱われ、生きることが報われる。そんな日本という国を。。。。
Posted: aq | 2007年10月14日 15:01