医師会が『シッコ』上映計画

先日上京したとき映画『シッコ』を観て、渋谷で『貧乏人は医者にかかるな!』という本を買って読んだ。センセーションなタイトルだが、永田宏という医学博士が、崩壊する日本医療の現実を書いたまじめな本。

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なぜ、ここまでの医師不足を招来したのか、戦後の医療政策、とくに『骨太の方針』が、どのように医療の現場を細らせてきたかを論証し、このままいけば20年後、日本の皆保険制度は崩壊すると警告する。
選択の道は、金持ちはメディカル・ツーリズム=シンガポールやインドへ医療を受けにゆく、大方の国民は医療難民への道、つまりはアメリカ型のお金持ち優先の医療か、それとも公平ではあるが待機リストに名を連ねたまま死をまつかもしれないイギリス型の医療への道かだと語り、そのどれでもない日本型の道はあるかと問う。軍事費や財界優先の税財源政策のことなどにメスが入らないから、二律背反的な問題の立て方しかなく、そこが残念ではあるが一読に値する。
鳥取県医師会が、1月20日(日)、淀江・さなめホールはじめ県内3ケ所で、映画『シッコ』の無料上映会を開くという素敵な計画が発表された。上映時間など詳しくはこちら、県の医師会のサイトをごらんください。
医療崩壊の原因や打開の方策やイギリスやキューバ医療の全体像についてなど、異論があるかも知れない。だが、描かれていることは事実であり、どの道を選ぶか、あるいは日本型の新しい医療への道を、私たちはいま問われている。その国民的議論の格好の材料に『シッコ』はなりうる。だからこそ医師会が上映計画をもったのだろう。感謝したい。たくさんの方に声をかけあい、観にいきたいものだ。

Comments.

ご紹介いただきありがとうございます。今日も済生会境港病院の事務部長と話してきましたが、地域医療崩壊への医療関係者の怒りには大きなものがあります。そういう想いがこの計画となったのでしょう。
いま会う人ごとに大宣伝中です。今朝も市職員が”定岡さんのブログ見て、さっき急いで申し込みしました”と、言っていました。
TBの件、入っていますけど、ねえ。ただ最近、さっぱりないですね。なにか設定変えちゃったかな?調べてみます。ご指摘ありがとうございます。

羨ましい限りです。当方のサイトにエントリーを上げさせていただきました。

ところがトラックバックができないのです。これまでも何度か試みたのですが、成功しません。何が原因なのか。定岡さんのサイトにはトラックバックを送られた経験はありますか?

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