サンフランシスコにミッションという地区があります。メキシコがアメリカとの戦争に負けてその領土のほぼ半分を割譲する以前、まだカリフォルニアがメキシコ領だった時代、さらに言えばそれ以前、スペイン植民地だった時代の、カリフォルニアの中心地です。
今もなおヒスパニック系の住民が多く、ここの公用語はスペイン語か!?といった状態ですが、スペイン時代の栄光とはうって変わり、「Pay day loan」という、サラ金のような業者が軒を連ねる、低所得者層居住区となっています。とはいえ、あまり天気がいいとは言えないサンフランシスコにおいて、いつも太陽が輝き、どこでも陽気な音楽が鳴り響き、中南米料理が美味しく安く食べられる、魅力的な街でもあります。
ボミーアレイ通り
以前に読んだ本に、「人々が飢えのために死んでいっているアフリカから、ヨーロッパに食料が輸出されている」と、書かれていたのを思い出しました。ラテンアメリカ史でも、メキシコ政府がインディオをグローバル化を阻む存在として、彼らの豊かな土地を取り上げ、鉄道の敷設や、海外資本のプランテーションへと転用していった経過を学びました。
そのようなことを思い出しつつ、ふむ、世界共通の貧困の構造というのがあるのだなぁ、と、ボミーアレイ通りで日本人が1人ぶつぶつ言っているわけです。
----------------------- (定岡)由紀子・サンフランシスコ在住)







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