今日の経済厚生常任委員会の「国民健康保険特別会計予算案」審議で、私は『特定健診』=政府が鳴り物入りで開始するいわゆるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)健診のもつ危うさについて議論した。
男は80cm、女は90cmという腹囲をもって、確かな医学的根拠もないまま「積極的支援が必要な肥満」ときめつけ、自治体による医師や保健師の「特定保健指導」を義務付ける。その達成具合によって後期高齢者医療制度への支援金にペナルティを課す・・・すべては「医療費削減のため」に。
おそらく私も、(もしかしたら市長も?)特定保健指導の対象になりそうだが、肥満などというのは、食や生活習慣、ストレスなど人それぞれの来し方に由来するのではないだろうか。「肥満」を克服してゆくべき社会的課題として捉えるなら、そのためにやらなければならない仕事は、幼児期からの食育の充実、ファーストフード環境やストレス社会の克服、「脱」車社会へ大胆な交通基盤改革など、数々あるだろう。
「メガマック」などと企業は勝手に競い合い、カップラーメン自販機が24時間、子どもたちを取り囲む世の中、大事なことには手をつけず、というより、野放しにしながら、80cmで、90cmで・・・。なんと情けない政治かと思う。
ひとしきり委員会の議論になった。

堤未果著・岩波新書
終わってある議員が、「大丈夫だけん。貧困化で太っておられんようになるけん」と慰めて(?)てくれたが、「違うのだ」と私は答えた。
アメリカにいったときに垣間見た肥満について書いたことがあるが、最近読んだ『貧困大国、アメリカ』(堤未果著・岩波新書)は、アメリカ社会にあって広がる貧困こそ、肥満大国の原因となっていることを詳細にレポートしている。
貧困家庭の児童が依存する学校給食プログラムは、レーガン政権以降の民営化や予算削減でジャンクフード化がすすむ様をメニューも添えて紹介し、「家が貧しいと、毎日の食事が安くて調理の簡単なジャンクフードやファーストフード、揚げ物が中心になるんです」(教師)という家庭の実相を伝えている。
こんなアメリカ社会を後追いしていて良いか。ともかく「医療費削減」しか眼中にない、そんな低レベルの肥満対策で済む問題か。
多くの方にお読みいただきたいものだ。







中島みゆきファンさま。コメントありがとうございます。
後期高齢者医療制度についてですが、私の知っている情報では一般質問でも紹介したとおり512議会もの意見書となっています。境港市議会にも昨年来たくさんの団体から撤回・中止を求める陳情が出されましたが、私ともう一人をのぞく議員は“不採択“です。残念なことです。
65歳から74歳の前期高齢者の保険料についてですが、国保の世帯主は原則、年金からの天引きとなります。健康保険の被扶養者である前期高齢者についても、政府は保険料徴収を検討してきましたが、現在のところ4月以降も保険料負担はありません。
軍事費など大きなムダ使いは聖域にしたまま、“医療費削減“へ複雑怪奇な制度設計ばかりです。
ですが、実施前になって、全国の3分の1もの自治体から撤回決議がでる。大垣市では自民党議員団が主導したとの報道も。2月28日には、衆議院へ野党4党が共同して廃止法案提出です・・こんなことは初めてじゃないでしょうか。
この記事で紹介した堤未果さんの『貧困大陸アメリカ』の結びに次のような文章があります。
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無知や無関心は、「変えられないのでは」という恐怖を生み、いつしか無力感となって私たちから力を奪う。だが目を伏せて口をつぐんだとき、私たちは初めて負けるのだ。そして大人が自ら舞台を降りた時が、子どもたちにとっての絶望の始まりになる。
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がんばりましょう。
Posted: sada | 2008年03月18日 07:14
今日の「TVタックル」で4月1日から始まる後期高齢者医療制度について、全国で520以上の自治体等から廃止の意見書が提出されているとの報道がありました。私の聞き間違いかもしれませんが、境港市はどうでしょうか?
本市にも、同様な反対陳情書などが提出されていると思いますが?どうなっているのか教えてください。
それと、65歳から74歳までの人は、現状の子供の扶養として健康保険に加入されている者は、保険料を支払なくても良いとのことですが、本当ですか、何か矛盾を感じますが?日本の医療制度は、この先どうなって行くのでしょうか?これから私も75歳に一歩一歩近づいていきますが、75歳までには死んだ方がましなような世の中ですね。
Posted: 中島みゆきファン | 2008年03月17日 22:59