イラク開戦5年目に

今日はイラク戦争開始、5年目の日だった。ご承知のことと思うが、米軍は13日、イラクの旧フセイン政権と国際テロ組織アルカイダの関係を示す「決定的な証拠」はなかったと結論づけた最終報告書を発表した。「大量破壊兵器もなかった」という事実につぐ、イラク戦争の大義の崩壊である。

しかし米軍はすでにドロ沼に落ち込み、イラクの治安は悪化し無辜の民衆は死と直面する日々におののく。自国米兵の戦死者は9.11のそれを超える4000をカウントし、悪夢にうなされる帰還兵たちが、ホームレスの群れとなってアメリカ社会をさまよう(NHK・クローズアップ現代・19日)。
引き金を引いたブッシュとしては、出口見いだせぬまま今日も、悲劇を拡大し続けるが、この秋、誰が大統領に勝とうとも、アメリカはあらためてイラク戦争と向き合うことになるだろう。そのとき、アメリカの言うままこれに加担してきた日本はどうする?・・・あらためて、“イラク戦争とはなんだったのか”、日本の政治も問われることになる。イラク戦争とはなにか、まずはその現実を知ることが、再認識のスタートではないだろうか。


境港九条の会が4月19日、イラク支援ボランティアの高遠菜穂子さんを迎えた講演会を開催する。大方の皆さんがご記憶のことと思うが、戦火から逃げまどう民衆や子どもたちの支援のためイラクに入り、武装勢力に拘束された彼女である。宗教指導者の仲介もえて無事解放された。
激しい“自己責任”バッシングに、一時、彼女は打ちのめされたが、『愛する命に国境はない』との信念は、ふたたび彼女をイラクへ誘う。さすがにイラクには入国できず隣のアンマンを拠点にイラク人スタッフたちと職業斡旋、学校建設など子どもたちの教育や自立支援プロジェクト」に取り組んでいる。
その彼女が現地で取材し、収集した戦火の映像の数々は、正視するに耐え難く、商業ジャーナリズムでは知ることのできない戦争の姿を映し出す。
イラク開戦5年目、開戦の大義が崩れさったこのときに、あらためて真の国際貢献とはなにか、日本国憲法九条のもつ意味を考える、時機にかなった講演会となるのではないだろうか。

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