・・・最後の曲になってしまいました。今日のコンサートのタイトルになっている歌です。
いまから40何年か前に、ナチスに23名のパルチザンが処刑されて、彼らの顔写真が、見せしめというのでしょうか、街に貼られたのですけれど、ドイツ軍の禁止令とパトロールにもかかわらず、そのポスターの下には花がかかげられ、「フランスのために死す」と書かれたのだそうです。
その23人のなかの1人はマヌーシアンというリーダーで、そして詩人でもあったのですが、彼が死の数時間前に妻にあてて書いた美しい手紙。その手紙と歴史の事実が歌になっている曲です。『赤いポスター』を聴いてください・・・・

渡辺歌子1987年コンサートのCD
シャンソン歌手、渡辺歌子はこう紹介してこの歌で1987年のコンサートを終えた。その後発売されたCDにも、この歌のなかで出てくるフレーズ、“さらば光、風、バラよ”とタイトルした。彼女のこの歌への想いがわかる。
私が大好きで聴きつづけてきたこのCDから、赤いポスターの歌詞を紹介しておきます。
ルイ・アラゴンの詩にレオ・フェレが作曲したものがもと歌ですが、歌詞カードもぼろぼろになっていて訳詩者が誰かは不明。歌詞はCDから聴き返して私が採録したもの。
栄光も、涙も、祈りも 君たちは、何ひとつ求めはせず
祖国と愛を胸に 死さえ恐れずに
たたかい続けたパルチザン
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街々に貼られたポスター 黒々としたヒゲや闇に
まるで血糊さながらに、夜の中で凄みをましていた
君たちの真っ赤なポスター
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そしらぬ顔で誰もが通り過ぎていったけれど
夜更けには、震える指で書きつけた ポスターの真下に
“祖国のために死す”と
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最後の日 すべてが2月の霜に染まっていた その日
君たちのひとりは言った 生き残る者たちに 幸あれ
憎しみは誰にもない と
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さらば苦しみよ 喜びよ さらば光、風、バラよ
この美しい現実のなかに 君は生きていけ 幸せになれ
いつか 僕を 想い出して
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丘を照らす大きな太陽 自然はなんて美しい
いつか勝利の日はくるだろう
恋人よ 君に告げる 君は生きて 子どもを産め
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やがて 銃口が火を噴き 倒れたのは23人
人生のときもまたずに 心臓をささげた23人
死ぬほどに 生きることを愛した23人
私にいま、この曲を持ち出させたのは、村野瀬玲奈さん。
10月22日の『17歳で銃殺された少年をしのんで』というフランス、レジスタン闘争のなかで、銃殺された17歳の共産党員ギー・モケのことを書いた記事だった。
私は渡辺歌子の『赤いポスター』を思い出し、検索していたら、村野瀬さん、「赤いポスター」についても書いているではないか。
村野瀬玲奈という秘書課広報室長がますます好きになった。
関連ページを紹介しておきます。「この美しい手紙、そのもととなった歴史の事実」など、彼女のサイトでよくわかるというものです。
『17歳で銃殺された少年をしのんで』
『赤いポスター』(思い出すための詩節)
他にもあるが、記事のなかから飛べます。
私の好きな渡辺歌子のディスコグラフィも紹介しておきます。
どの歌も美しく、せつなく、こころ静まる。そして炎が、そっとゆらぎだす。







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