中米にも変革の波

日本共産党の志位和夫委員長は3月3日、日本外国特派員協会で「日本共産党の元気の源は何か」と題して講演した。そのなかで志位和夫委員長、アメリカ覇権主義の破たんと「覇権のない世界」にむけた新しい秩序の流れについても触れ、次のように述べている。


昨年12月、アメリカとカナダをのぞく南北アメリカ大陸の33のすべての国がブラジルに結集し、中南米・カリブ海諸国会議が開かれ、来年2月には「中南米・カリブ海諸国機構」を創設することを決定したことも、素晴らしい前向きの流れです。国連に加盟する192の国々が、対等・平等の権利をもって、世界政治の主役となる新しい時代が到来しようとしているのです。

旧聞に属するが、エルサルバドルの変革をはじめとする中南米の最近のうごきを、目にとまったものを少し。

2月15日 南米ベネズエラでは、大統領や州知事、国会議員などの三選制限を撤廃する憲法修正の是非を問う国民投票が投開票され、賛成多数で承認された。
この国民投票は、チャベス大統領の就任からちょうど十周年の時期に行われ、国民の多くは、新自由主義と対米従属から決別し、貧困層を支援する同政権の社会変革を継続・発展させる方向を選択したといえる。
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フネス氏の勝利を喜ぶ市民たち

3月15日 中米エルサルバドルの大統領選挙がおこなわれ、新自由主義からの転換を掲げるファラブンド・マルティ民族解放戦線党(FMLN)のマウリシオ・フネス氏(49)が親米右派与党の民族主義共和同盟(ARENA)のロドリゴ・アビラ氏(44)を破り当選を果たした。
南米から始まったアメリカの支配からの脱却、自主的民主的な国づくりという政治変革の波は、親米右派の牙城といわれた中米にも確実に広がっている。
3月18日 中米コスタリカのアリアス大統領は、1961年以来断交しているキューバとの国交を回復すると発表した。大統領は政令に署名後、「いまでは世界はまったく変わっている。新しい現実に適応しなければならない」と語った。
3月22日 南米ボリビア政府は、昨年末までの識字運動に続くとりくみとして、無償の初等教育を全国で保障する「私も続けられる」計画を始動した。
計画には、15歳以上で貧困などから初等教育を受ける機会のなかった国民なら誰でも参加できる。80万人が主な対象とのこと。記念式典でモラレス大統領は、「外から、あるいは上から押し付けられた考え方に影響されたままでは、決して植民地状態から抜け出せない。学び続けよう」と訴えた。
3月21日 ベネズエラのチャベス大統領は、世界金融危機に対する対応策を発表した。主要な収入源である原油価格の下落するなか、貧困層向けの社会計画については現在のサービスを今後も保障することを約束した。
付加価値税(消費税・基礎物資は免税)を9%から12%に引き上げるが、中南米諸国で最高額となっている最低賃金を二段階に分けて20%引き上げるほか、政府高官の高すぎる給与を削減し、ガソリン価格は引き上げない。
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j対米自立の道をあゆむ中南米の国々

3月28日 バイデン米副大統領は訪問先のチリでの記者会見で、1962年からアメリカが続けている対キューバ経済封鎖について、「解除しない」と発言した。
3月31日 ベネズエラの首都カラカスで開かれた中南米経済機構の専門家会合は、最終文書で、「17年連続の国連総会決議。国際社会の要求だ」とし、アメリカに対キューバ経済封鎖を解除するよう求めた。
同じく31日 米上院の超党派議員が、米国民のキューバへの渡航禁止措置を解除する法案を提出。下院にも同様の法案が提出されており、可決の見通しとの報道。
-----------これらの記事と写真、地図はいずれもしんぶん赤旗がソース。中南米情報にはしんぶん「赤旗」がいちばんです。

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