Cherry Blossom Festival

「アメリカ通信」と銘打ってはいますが、よく言われるようにアメリカは移民の国。特にサンフランシスコではアメリカ=いわゆる白人のアメリカではないのです。ラテン文化やアジア文化が入り混じる中で、日本文化もしっかりと根をおろしているのです。昨日、映画『ミリキタニの猫』で、ある日系人の人生に触れたばかりですが、続いて今日は現在の日本町のご紹介です。
参照:http://www.sf-japan.or.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=26

4月の第2,3週の土日、ジャパンタウンでサクラ祭りが開かれました。中華街の旧正月、ヒスパニック地区ミッションのシンコ・デ・マヨ(5月5日)のパレードと並んで、サンフランシスコの三大エスニックフェスティバルの1つにも数えられる、盛大なお祭りです。
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ジャパンタウンのピース広場

サンフランシスコは1869年、初めての日本人移民が上陸した日系移民の歴史が古い町で、ダウンタウンからやや離れた所にあるジャパンタウンは、いまや全米に3箇所しかない日本人町の1つです(ほかの2箇所もいずれもカリフォルニア州にあります)。
ランドマークの五重の塔はなんだか随分とシンプルな作りで、本物を知る日本人には「これが日本らしいのかなぁ?」という違和感はありますが、増え続ける日系移民に対して起こったカリフォルニア州での排日運動、そして第二次世界大戦中の日系人強制収容、と数々の苦難を乗り越えて、いまなおこれだけの大きなコミュニティがあり、文化継承の中心となる場所があるというのは素晴しいことです。なにしろ戦時中には日本文化をひたすら排除し、アメリカ社会の一員になることに心血が注がれたことすらあったというのですから。

戦後、日系社会がジャパンタウンに戻ってきて、ジャパンセンターが建設されたころと前後して始まったサクラ祭りは、今年で第42回を数えました。日本に住んでいる人以上に日本文化を意識するのでしょうか、三味線や日舞、茶道、華道、武道、といったお稽古事がとても盛んで、皆、普段どこでそんなに練習してるの!?と驚くくらいたくさんの人が着物で集まってきて、日頃の練習の成果を披露しています。「炭坑節」なんか歌われた日には、私とA ちゃん(日本人)はつい「あ~ヨイヨイ♪」と合いの手を入れてしまい、一緒にいた中国系アメリカ人のGちゃんはびっくりして目を丸くしていました。
通りには焼きそばやたこ焼き(なぜかビーフが入っていましたが…)の屋台が並び、日本からもゲストパフォーマーがやってきて(この不景気で、残念ながら去年よりだいぶ減ってしまいました)踊りや太鼓を披露する、日本気分+お祭り気分にどっぷりと浸かれる週末なのです。
そして何より、私がなぜサクラ祭りを心待ちにしているかというと、私も日頃練習している沖縄三味線(三線)を披露できる機会だからなのです!!!
沖縄は日本の中でも長い移民の歴史を持ちますが、北カリフォルニアには全米最大の沖縄県人会があり、ジャパンセンターの中に沖縄物産店もあります。そのお店のスペースを借りて週1回、ハワイ出身のオキナワン4世の先生に来てもらったり、自分たちだけで練習したりしている、その一番の発表の場がサクラ祭りなのです。沖縄県人会の屋台に行って客寄せ代わりに沖縄民謡を歌うと、沖縄そばをただで食べさせてもらえます(笑)。
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パレードのエイサー部隊

ただ三線を弾いて歌うだけなら別に人前じゃなくてもいいのですが、サクラ祭りで何より楽しいのは、最終日のパレードでエイサー(沖縄の太鼓踊り)の地謡(伴奏)ができること。こればかりはここでしかできない。何度も行った沖縄旅行でエイサーを見て一目ぼれしてから何年経ったか覚えていませんが、まさか異国の地でエイサーの地謡を務めることができようとは思いもしませんでした。
最終日の4月19日は、いつも肌寒いサンフランシスコにしては珍しく汗ばむような陽気。炎天下で1時間近くのパレード。勇ましいエイサーの太鼓と軽快な指笛、沿道の歓声に乗せられて弾く三線の気持ちのいいこと・・・!沖縄の音楽にはなんと言っても青空が似合います。
                 (サンフランシスコ在住 定岡由紀子)

Comments.

音田のおばさま!パレードの最後は、初日に開かれた桜クイーンコンテストで選ばれた桜クイーンたちのパレードですから、私がいるわけないです(笑)
コミュニティの中には、日系移民史を教えている大学教授もいて、沖縄の文化だけじゃなく、日本にいたときは知らなかった日本の歴史を教えてもらうこともあるし、外にいる日本人から見た日本が新鮮に見える(残念に見えることも)あって、おもしろいです!!

さくらまつりパレードの最後の女性の中にゆっ子ちゃんいた? わけないよね。踊る阿呆に見る阿呆…。伴奏が出来たなんて楽しかったですね!自分が撮ることでそこに居るんだもんね~。
長期に生活しているからこそ見える、楽しめますよね。またのレポート楽しみにしています。

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