今日の新聞に驚いた。「富山市で生活保護を受けていた男性(56)の遺体が、本人の同意もないまま市によって、学生の解剖実習などのため、日本歯科大学に引き渡されていた」というのだ・・・・・・
死体解剖保存法という法律があり、30日を経過しても引き取り手がない遺体について、大学への提供、解剖も認められていて「違法ではない」とはいうが、暗然とした気分が拭い去れない。
富山市は「遺族が引き取りを断り、大学への引渡しを了承していた」というが、片方で「受け入れ先が見つかった以上、(市の)仕事は効率的、経済的にすべきと判断した」と語り、遺族に生活保護法に基づき葬祭扶助がでるという説明はしなかったのだという。そりゃ“経済的”だったことだろう。
「献体」には生前の本人同意が原則。その遺志に従ってなお家族の同意が条件。「遺体」もなお「人」のうちであり、その尊厳にかかわるからだ。
誤解を恐れずにいえば、「生活保護を受けていたから」か。
「医学」の名のもと、ヒトラーのナチズムのおこなった人体実験では、病人や精神病者、ユダヤ人やその子ども達など社会的弱者が切り刻まれた。
731部隊では、捕虜とされた現地人が「マルタ」と称されて、細菌爆弾などの生体実験に「供された」。あるいは生きたまま切り刻まれた。
ナチスや731の規模とは比べようもないが、意に反して無残にも切り刻まれるその人からみれば同じことだ。彼の尊厳は切り刻まれた。
男性は日雇い労働中に骨折し、路上生活を余儀なくされ、昨年末から生活保護を受けていたという。
さっき、くたびれて「フー」って書いてしまったが、やっぱり、書いてしまった。







生活保護受給者は「人」として扱われないんです。これまでに起きたことを見ていただければ、ご説明するまでもないでしょう。
Posted: lonely | 2009年06月30日 21:45