野中広務氏の登場に思う

先日のしんぶん赤旗に、野中広務氏の大型インタビューが登場した。ブログ界でもあちこちで紹介されている。
野中氏といえば、自身が語っているように京都時代から共産党とは「宿敵」の仲。その彼が、「宿敵」のしんぶんに登場し、「いま日本がおかしい」と、自民党政治に苦言を呈するのだから・・・・

ここにも自民党政治の末期的状況をみることが出来るし、時間はかかるが、「正論は必ず社会を動かす」のだということを確信させる。
それにしても自民党には、保守政治家ながらも野中氏だけではない、戦争の悲惨を知り、戦後の井戸端の苦労を味わってきた政治家が存在する。安倍氏や塩崎氏、中川氏など若手右派グループの独走をときとして抑制する勢力が存在する。
ところが、民主党にはそこがない。戦争も戦後の苦労も知らぬ財閥や財界の御曹司を先頭に、高級官僚や大企業のエリート社員だったりだ。その反動ぶりは自民党以上だったりする。
鳩山代表は、戦力の保持と交戦権を否定した憲法9条2項を、「もっとも欺瞞的」とし、自衛軍の保持と海外での武力行使をともなう集団的自衛権を主張(05年、『新憲法試案』)し、自民党と競い合って海外派兵の道を開いてきた。
ここまで日本社会を崩壊させてきた小泉首相の構造改革を、「表面的なもので本丸を改革するにいたっていない」とし、「国の本来の役割は外交、防衛、マクロ経済政策」(前出著書)だと、福祉や教育の切り捨て、小さな政府論を標榜する。
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鳩山由紀夫著・『新憲法試案』・05年PHP研究所刊

その彼にとって、なんとしても実現しなければならないのが、2大政党以外の少数政党を切り捨てる『完全小選挙区制』で、細川政権の官房長官として小選挙区制度を導入強行し、いま、残る比例代表定数180のさらなる80削減を掲げる。
野中氏がしんぶん赤旗に登場するほどに自民党政治の末期的症状は激しいが、では、民主党政権への交代で安心できるか。
抑制する勢力もない彼らが政権を握ったら・・・と、私はいま以上の心配が募る。
「この政治は変えたい」、「いちど政権交代を」というというのは圧倒的国民の願い。だが、民主党のこの実態。このハザマを埋めるのは、政権がどうなるにしろ、その国会のなかに、真の抑制力=どれだけの共産党議席を確保するかではないか。
「比例は共産党へ」

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