ため息の写真展

案内をいただいていた写真展、最終日の今日、ようやく行ってきた。以前、このブログで写真集を紹介したこともある、私のいとこ、政木昭夫ら4人の地元写真家による『第2回・わたしの山』4人展。

岡田昭博氏(南部町)の『晩秋の尾根道』は、山頂にすっくとたって彼方を望む女性の後姿を大きくとらえて、成し遂げたものの誇らしさを、森岡睦子さん(日吉津村)の『白い花が咲くころ』は、まだ浅い緑、春霞にうかぶ純白のムシカリが、そこにあるがごとく美しく写し取っていた。村川義行氏(米子市)は厳冬12月の大山、切り立つ岩峰の光と影をモノトーンで表出、凄みのある画をつくりあげていた。


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私は政木昭夫(米子市)の『浮島の花』が気に入った。おもわず彼に「この画、ウソだら~」などと口走ったのだが、真っ暗ななかにクガイソウ、ヤマアジサイ、それにシモツケがブーケのように浮かび上がっている。まさか自然のなかにそんな現実があるなんて!と・・。
南大山・木谷沢という渓流の朽木に咲き群れる花を、偶然見つけて-2補正で絞めて撮ったのだと言う。かくも同じ季節に輝く花々が、かくも同じところに流れ着き根を下ろし、ブーケのように花開く偶然など、そうあることか。彼はそれを見事に写し取った。
「この画、欲しい」と、私。
「写真展が終わったらあげる」と、彼。
ありがとう。
いずれもらえたら、許しをえてご紹介できるかも・・・。
4人とも私とさほど違わぬ齢(よわい)の人たち。面識はないが岡田氏など作者紹介によれば、パーキンソン病という難病と闘いながらの山歩き、撮影の日々のようだし、政木にしても何度も入院を重ねる闘病の人。彼は「写真は楽しんで撮るもの」といい、それが生きる力にもなってのことと思うが、厳冬の山頂、一日とて同じではない自然の移ろい、光と影が織り成す一瞬の美を写し取るためには、その季節、その瞬間に、そこにいなければ撮れない。感嘆とため息の今日でした。
百花堂は終わったが、4人展はこのあと大山自然歴史館、とっとり花回廊で開かれる。

Comments.

百貨堂「私の山4人展」私も今日行ってきました。『浮島の花』、私もわざわざ政木さんに聞きました。技ありと解った。 惜しむらくは私も「これ欲しい!」って言えば良かった。 平和であればこそ文化を享受できると思う。

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