開発病にうなされた「夢」

米子空港滑走路延長工事が完成のメドがつき、12月17日に供用開始との連絡がきた。
JR境線や県道の迂回工事など関連工事も含めれば総事業費は200億円を超すのではないか。ムダな大型公共事業の典型として、私は反対してきた。
いまとなっては、活用するしかないが、これだけの巨額な工事、なぜ必要だったのか、それはどうなったのか、目前の事実にてらして検証をしておかないわけにはならない。

プレス発表でも、これで「大型機が就航できる、安全性が向上し冬場の欠航の減少がきたいできる」と、意義を強調するが、当初は、“国際空港化”と言ったものだ。ひどいもので“インドから、オーストラリアから、アメリカ西海岸から直行便が就航“とまで謳ったものだった。“根拠のない夢物語だ“と、私は主張してきたが、いま、口にする者もいない。
もうひとつは、増え続ける需要対策。”米子―東京便は平成20年末には少なくとも50万人を超える。大型機の就航がさけられない。2500mが必要”というものだった。
私は、需要予測のずさんさ、国内路線は「中型機でいく」というANAやJALの中長期計画を示して大型機就航の論拠がないことを明らかにした。そこででてきたのが、「冬場の安全な離着陸には必要」という、新しい理由だったものだ。
そして、東京便、平成20年末の実績がでた。

米子ー東京便需要予測と実績比較

402、021人。延長が必要とした目標の80%にしかならない。まあ、人の流れも経済も生き物だから、「未来永劫、50万人などなるものか」とは言わないし、安全な空の旅を否定するのではない。それでも大型機就航の必要はない。 ( ここらの議論は03年6月議会。こちらをごらんください。)
“積雪など気象条件による年20数便の欠航?”、それがどうした。年間2000回超す便のわずか1%。それに200億円か。危ないときには飛ぶな。それぐらいは織り込み済みの社会こそ安全。安全を問うなら、点検・整備システムの切捨てなどがすすむ規制緩和、競争の激化こそ航空業界では大問題なのだ。
延長の必要はなかったのだ。ここまでの見込み違いを進めた人々、誰もなんとも思わないのか?! そこは知らん顔して、「いよいよ就航ですよ。祝賀式典は・・・」などと言っていられる神経が私にはどうにも納得がいかない。
環日本海航路、DBSへの税金投入をめぐる3月議会の議論で、私は次のように指摘した。
中海干拓事業、身近な夕日ケ丘開発・・・私たちは幾たび「夢」につき合わされてきたことか。そして中海干拓では1000億円もの国費を海中に捨て、夕日ケ丘開発でかかえた50数億円の借金に境港市民は、いまも苦しめられている。誰ひとり責任をとったものを知らない。
そしてまた、漠たる「夢」か。こんどは責任をとる覚悟はあるか。

私は夢、大好き。ロマンなくして人は生きていけない。だが、人の税金で勝手な「夢」など楽しまれても困る。いいかげん、開発病にうなされた「夢」から覚めないか。
いま、7人に1人の子どもが生活保護水準以下の暮らしだという。

Comments.

そうですか。ガンも7人に1人。C型肝炎や原爆被爆者の勝利など、あいついでいます。総選挙でいろいろ、新しい情勢が切り開かれるかもね。開きたいですね。

7人に1人…。
いまや7人に1人が「がん」に罹る時代。がん医療は、どんどん高度化し治療効果も高くなってきている。しかし、医療費の負担もほんとうに大変。
「がんは難病だから医療費をやすくして欲しいよね」
今日も、サロンで医者代が心配……の話が尽きなかった。介護難民も多いよ、と医療者の声。

「だから総選挙だよね」と言ったのだが…。目的はっきりの「つどい」とは違うつどいの場なので、単純に共産党を、とは言いがたいシビアな場です。

Post Comment.

(公序良俗に反するもの、悪意ある投書を防ぐため、管理者承認ののち表示させていただきますので、ご了解ください。)

名前:

メールアドレス:

URL:

この情報を登録しますか?

コメント: (スタイル用のHTMLタグが使えます)

Trackbacks.

このエントリーへのトラックバックURL:
http://www.sadaoka.net/mt/mt-tb.cgi/984
 

- サイト内検索


Syndicate XML.