黒い手帖

連立を組んできた自民党の敗退が予想される総選挙。その後の政局は予断を許さないが、“公明党がどう動くか”、巷間さまざまに語られていることであるが、ここにも注視が必要・・・こんな想いをさせる一冊の書にであった。
元公明党委員長・矢野絢也氏の『黒い手帖―創価学会「日本占領計画」の全記録』(講談社刊)。

yano.jpg矢野氏は同署で、「およそ半世紀を学会員として、うち30年間は公明党の政治家として、その大半を書記長、委員長として、宗教の論理と政治の論理にぶつかりあいながらも、社会の規範から逸脱しないよう努めて冷静に、学会サイドの要望に対処してきたつもりだった」と語る。その国会議員生活27年の出来事を仔細に書き留めていた「黒い手帖」(衆議院手帖)はじつに100冊にもなっていたのだそうです。それを05年、公明党OB議員に強奪されるという事件がおきます。事件はいま裁判の渦中ですが、氏はこうした経緯を通じて、「今、距離を置いて振り返ってみると、恥ずかしいながら、当時の私はマインドコントロールにかかって、創価学会に操られていたと思わずにいられない」と述懐します。
そして、「池田大作名誉会長の野望のもと、学会の意のままに動かされている公明党が自民党と連立政権を組んでから、創価学会の政治への影響力は強まっている」と指摘。「これが政治にどのように機能しているのか、また、宗教と政治との関係はどうあるべきなのか、国民の皆さん考えていただきたい」と、本書上梓の想いを『まえがき』につづっています。
書の全体像がわかると思うので、目次を紹介しておきます。


序  章  私はなぜ創価学会に反旗を翻したか
第一章 黒い手帖の極秘メモ
第二章 手帖強奪
第三章 創価学会の卑劣な違法行為
第四章 カルト化する「池田教」
第五章 創価学会に完全支配される公明党
第六章 宗教政党の罪
第七章 池田名誉会長の野望
第八章 日本占領計画

どっかに書いたことがあるように思いますが、もともと私は、 “暴露本”なるものは好きではない。たいがいのところ恨みつらみが先行し、針小棒大、事実無根のでっち上げ・・・こんな類が少なくないからです。
しかし、矢野氏が本書で指摘する学会や公明党をめぐる数々の事件の顛末は、私が知る限り、報道や判決などですでに明るみにでている事実と符合しています。
jikouposter.jpg市内の建設会社の玄関や駐車場には、赤沢氏(自民)と公明党のポスターが仲良く並んでいます。今日の日本海新聞には、「小選挙区は石破さん(自民)。比例は公明党」と、にこやかに票を交し合う写真がおどっています。私には「生活を守り抜く」の公明党ポスターが「大作を守り抜く」と読めてしかたがありません。
「“池田先生をお守りすること”を至上の使命としてきた公明党」(同著・39ページ)が、自民党と連立しどんな悪い役割を果たしてきたか、総選挙後はどんな動きを・・・? 総選挙まっただなかのこの夏、お勧めの一冊。

自民・公明政治に復活許さぬ厳しい審判を

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