微生物の働きってすごい

今日は市議会経済厚生委員会の勉強会として、日野町へいってきました。
テーマは、『有機物汚泥消滅型処理システムについて』。
日野町では黒坂地区1,250人分の下水処理をこれまで農業集落排水施設で処理してきた。基準値内まで処理された排水は日野川に放流し、発生する汚泥(平成18年度実績で年間104トン)は3町共同運営の清化園で焼却処理し、焼却灰を西部広域のエコスラグセンタ-へ持ち込んでいたのですが・・・・


写真-1

2年前に下水道事業の財政改革の一環として、(株)アクア・プロジェクトおよび西日本環境設備KKが提唱する消滅型汚泥処理システムに注目。町が土地を用意し、全国で始めての実証プラント=マートンシステムを立ち上げていたのです。

勉強会には境港市議と事務局で15名、当局からも副市長、担当部課長など5名、それと米子市議会の4人が参加。日野町から町議会議長も出迎え、産業振興課長及びプラントメーカーの(株)アクア・プロジェクトの社長さんなどが説明にあたってくださいました。


写真-2

システムはいたって単純、そして簡単で、下水道汚泥を木材チップに生息する微生物の力を借りて分解するというもの。大掛かりな施設はいらない。

写真-3

日野町の実証プラントでも、汚泥の投入タンクから始まって6個の曝気槽(写真1)内で、木材チップとエアで浄化を繰り返し、木材チップで濾過(写真2、3)するだけ。

写真-4

投入したどろどろした汚泥(写真4)が、さらさらの水(写真5)となる。心配される匂いも実際ほとんどなく、施設は単純なため、この2年間、なにか噴出すとかいった事故はまったくないとのこと。
発生するのは水と炭酸ガスで残滓はゼロ。農業集落排水施設からでる汚泥、これまで焼却施設に持ち込んでいた104トンがゼロになったというのです。

写真-5

その結果、この施設で、収集経費および焼却経費がまったく不要となり、企業への委託料を差し引いても、単年度で230万円ほどの財政削減となったそうです。
浄化された水分も、濾過施設に循環させるため、すべてが施設内で循環し、施設外に排出されるものはないとの説明。2年間、一度もなにかを搬出したことがないとのこと。
現場と資料をみればその通りですが、“有が無に? にわかには信じがたい”とばかりに、質問はこの辺と建設コストに集中しました。
【消滅について】
微生物によって有機物質はすべて水と炭酸ガスになってしまう。確かに微生物も死んで微量の汚泥化するが、木材チップも消化されるため、毎年3%ほどの補充をしているとのこと。
【建設コストについて】
年間100トン程度の汚泥を処理している日野町の施設建設費用は約3500万円とのこと。耐用年数はコンクリート部分25年以上、ブロアーなど電気系統は7,8年。

写真はいずれも10月1日に一人で行ったときのもの。
日野町産業振興課長 柴田孝志さん ほか、2名が説明にあたってくださいました。

【私の感想】
2年ほど前、バイオトイレに興味をもって、こんなのや、こんなのを調べていたことがありますが、微生物の力ってすごいですね。
年間に発生する下水道汚泥(80%含水率)が1,500トン、焼却とセメント固化で処理し、年間2,200万円(いずれも平成19年度実績)ほどかかっている境港市にとっても魅力的なプラントではないでしょうか。
メーカーによれば、汚泥の状態で投入するより、汚水や生ゴミそのものを投入するほうが有機分が多くて良いのだそうです。とすれば、生ゴミやし尿の処理には前処理施設が必要ということや、し尿収集業界や資源化施設との調整といった、複雑な課題はあるのでしょうが、下水道事業だけでなく、エコスラグセンターの存廃も含め平成28年度以降の廃棄物処理の全般的な検討を求められている西部広域にとっても、多角的な検討が求められているテーマではないだろうか・・・こんな感想をもって帰ってきました。

Comments.

はや!もうコメント。ご注目、ありがとうございます。自治体にとって一番、二番の巨額事業、下水道事業やゴミ処理の改革にとりくんでいます。
建設コストや書いたように既存の事業者の権益問題など、まだクリアーしなければならない問題が山積ですが、議員ほとんどが参加し当局も参加したことなど具体的検討への一歩です。市民も参加できる場をつくっていきたいですね。
家庭用のものについては、つくば環境技術研究所のこちらをごらんください。

一般人としてもすごく興味深いですね。ほんとかな?と思ってしまいます。もっと知らせてほしい、知識がほしい。自治体規模だけでなく、小規模はないのですか。

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