以下は、先日から書き置いたエントリー。
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先日は『未来の食卓』で、食のことを書きました。食べたら出さねばなりません。で、今日はウンコ、トイレの話。
11月19日は「世界トイレデー」でした。この日に買ってきた『トイレの話しをしよう』(NHK出版)という本を読み終わりました。
ロンドン在住の女性ジャーナリスト、Rose Georgeの、これはもう、渾身のルポ。
いまどきの日本では想像もできないことですが、世界の4割、26億人がトイレもないというのです。屋外便所や掘っ立て小屋風どころか、「掘り込み便所も、便器も、バケツも、箱さえない人々のこと」で、彼女はタンザニアで、森のなかや狭い路地に糞便の山を見、雨に流れ行く池や川で身体を洗い、水を汲む人々を見る。インドでは、カースト制度の名残のもと糞便をすくい取る女性たちに出会い、ムンバイのスラム街どころか、少なくない路上の「すぐ目の前で、たくさんの裸のお尻がならんで、やるべきことをやっている」のを見るのです。
こんな彼女の、「排泄物(ローズは“クソ”とはっきり書く)と人との関係」のレポートは開発途上国だけではありません。ロンドンの下水道にコレラとの闘いの歴史を探り、ニューヨークの地下下水道に突撃する。ノースカロライナに飛んでは大規模農場に撒布した下水汚泥肥料の人体被害を報告・・・・。まさに本の帯にいうとおり「世界65億人が抱える公衆衛生上の大問題」の摘出たるやとどまるところがありません。
彼女は次のように書いています。
「1グラムの便は、1千万個のウイルス、百万個のバクテリア、千の寄生虫、そして百の寄生虫の卵を含有している」
「飲み水の汚染と下水道の不備のために、毎年180万人の子どもたちが犠牲となっているが、その数字は、武力衝突による犠牲者の数をはるかに上回る。どのような種類のテロ行為も、飲み水と下水の問題が生み出すほどの経済的損失につながることはない」
「この愚かな現実を生み出している要因はなんなのか。・・・・下水設備についての責任の所在がバラバラであること。23の国際機関が、それぞれなんらかの責任を負っているが、中心になる機関がない。国連には宇宙局というオフィスが存在するが、この地球上の人々の健康を最大の危機から守るためのオフィスはないのだ」
先進国の問題は別として、この非衛生はまさに貧困といったいのもので、重い警告です。
最後に彼女は、「そろそろ糞尿について話し合うときがきた」と結びます。
温暖化、異常気象、ウイルスの逆襲・・・さまざまな問題に直面する地球号ですが、こんなところにもまた、軍事では絶対解決のつかない、国境を超えた協力の課題があるのだと知ることができた、そしてアップテンポな面白い本でした。
私は、なんで、トイレやゴミのことばかり興味をもつのでしょうか?
だって、地域にとっても大事なことでしょ・・・?







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