番外4-チキンバスのこと

地元の人はカミオネッタと呼び(カミオンとは基本的にトラックのこと)、旅行者がチキンバスと呼ぶ、グアテマラ市民の足。
もともとアメリカ合衆国から来た中古の黄色いスクールバスが、こんなことになってしまったらしい。内部もマリア様やキリストの像が飾られ、キンキラのリボンが張り巡らされ、まぁにぎやかなことこの上ない。おもに中・長距離を走る。市内の近距離は黄色いままのスクールバスやバンが走っている。大都市間は一等バスというもっと近代的なバスも運行しているが、エアコンの効きすぎにメキシコで懲りたし、グアテマラは国土が小さく長時間の移動にもならないので、別都市への移動もチキンバスを利用しようと思う。

sf17-01.jpg頻繁に運行しているので、前もってスケジュールを調べる必要はない。運転手のほかに車掌さんの男の子がいて、バス停付近で行き先を叫んでいるので、すぐ分かる。スケジュールはあるようなないような、ある程度席が埋まったら出発、という感じ。次のバス停に行くと、バスは音楽をかき鳴らし、クラクションを鳴らし、ドアを開けっ放しの入り口に立った車掌が行き先の村の名前を叫び、口笛を吹いて客集めをする。バス停に停車中に、物売りの子供も乗り込んでチョコレートやパン、アイス、新聞などを売る。
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だいたいターミナルで座席はいっぱいになっているのだけど、そこから、Donde caben 2, Caben 3(2人乗れるなら3人乗っちゃえ)の世界が始まる。すでに2人座っている2人掛のシートに、大荷物のマヤのおばちゃんが大きなお尻をぐいっとねじこみ、通路まで人であふれる。行商の大荷物は屋根の上に収納される。運賃は乗るときには払わず、シエラの市内ならどこで乗っても同額なので、シエラの町を出た時点で、車掌の男の子がお金を集めにくる。ハイウェイで1時間ほどの村に行くのにQ5.5(約55円)。ギュウギュウ詰めの通路を、車掌の男の子がスルリスルリと運賃を集めて回るのは、見事なもんだ。
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朝のバスターミナル

このカミオネッタ、なぜ旅行者の間でチキンバスと呼ばれるかというと、屋根の上に売り物の鶏を乗せて走るからだとか、売り物の鶏のように人間がギュウギュウ詰めにされているからだとか、諸説あるらしい。実際に乗った感じでは、かごに詰められた鶏の気分かもしれない。

Comments.

早速の返事ありがとう。その地でしか理解できない事って多いですよね。もっと知ることができれば、もっともっと身近に感じられるのに!世界が地球全体がみじかであってほしい…なんて欲張りもいいところでしょうか?日本も知らないくせにと、しみじみと……。続きを楽しみにしています。

Nさま
おおらかな感じがラテンっぽくていいですよね。さいわいわたしは故障には遭いませんでしたが、路肩に停まって、ドライバーが車の下にもぐりこんで修理をしているチキンバスは何度かみかけましたよ(笑)

チキンバス気に入りました。時間決めなくうまれば出発、多少待てばよいなんていい感じですね。楽しくなるって言うと現地の人には失礼なのかな。そこに住まなければわからないかも…。故障はないのかな?

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