女性が自立できる社会へ

7 人 目 の 登 場 は
境港市男女共同参画推進会議前会長

大西 勝代 さま



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EMの会代表、NPO法人『みもざの会』副理事長・・・と、女性の地位向上、生ゴミ、環境問題へと多忙な日々。
いま女性団体連絡協議会の拠点となっているなぎさ会館管理責任者も務められ、チラッと垣間見た手帳は予定でぎっしり。 お元気でいてチャーミングな語りに魅了された、2時間のロングインタビューでした。

04年11月22日/なぎさ会館にて

定岡 推進会議や女性団体連絡協議会など、会長は新しい方へバトンをタッチされましたが、なにごとも最初が大変ですよね・・
大西 "男女共同"という言葉だけで、反対向く方たちも少なくなかったですよ。「男と女は違うわい」とか「だんなを大切にせんよな女は・・」とか、女性から、多くは高齢者からですが、言われましたよ。
定岡 そんななかでは、集まることさえ・・
大西 働いているものが集まろうとすれば夜。「まだ夫が帰ってこないから出られない」・・そんなことが当たり前のように。私なんか。
定岡 「家を投げて、好きなことしている」と・・・

おかしい。「家事は女性の仕事」の当然視

大西 はい。でも女性も社会進出が進んで、働いて帰ってきて、すぐ炊事、洗濯、育児、家事労働が全部かぶさってきて、男は寝そべってテレビっておかしい。男も女も助け合わなきゃ。性差はある。女にしかできないことがある。男でなきゃできないこともある。しかし、男女の領域が最初から分けられているのはおかしいじゃないか・・・。フォーラムで、講演会で、会う人ごとにこんなことを語り合い勉強しあってきました。
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ボカシづくりの講習会で

定岡 ずいぶん変わってきたのでは?
大西 女性が働くことの意味についてもずいぶん認識はすすんだと思う。保育所の充実も進みました。でなきゃ働けませんから。DV、配偶者間暴力の問題も、当たり前のこととして取り上げられるようになりました。家事の役割分担なども結構、進んだんじゃないでしょうか。定岡さんはどう?
定岡 ウン?どうなんでしょう。本人は結構やっているつもりなんですが・・

前進はしたけれど、まだまだ多い課題

大西 進んだとは思う反面、「まだまだ」という声もたくさんありますよね。私が問題を感じ始めたのは、職場にいたころの男女賃金格差が始まりなんです。おんなじ仕事をしていても、最初から男はこんだけ、女はこんだけ、これはおかしいと。大企業では是正が進んでいるかもしれませんが、境港のような地方の、中小企業や小規模な事業所になれば、とてもまだまだ。これからの課題ですね。
また、まわりがこれだけ変わっても、「責任もつような仕事までしたくない」、「自立なんか、とても・・・」と、前にでようとしない女性がいるのも事実。ひずみがでないように、ゆるやかにやっていかないといけないなと思っているんです。
定岡 行政の協力、参加はどうですか。
大西 私たち市民のとりくみがそうさせたと自負はしていますが、やっぱり大きく動くときは行政が変わったときですね。県が変わり、市が変わる。ずいぶん進んだと思います。でも、せっかくの機会ですから言いたいですが、市は担当が一人。もっとスタッフをそろえて欲しい。それと市の女性職員にもっと地域活動に参加して欲しいですね。

対等であってこそ協働

定岡 男女共同参画やゴミ問題などとおして行政ともずいぶんかかわってこられていますが、最近、市が盛んに言う「協働」のあり方についてご意見を。
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<>協働フォーラムで(中央)
04年11月3日

大西 一番言いたいのは、「協働」をいうなら「対等」でなければならないということ。とくに市民に負担がかかることなら、市民の意見が言える場をつくってくれって言いたいですね。
経費削減は良いですよ、だけどそのための体裁の良い下手間扱いではいけないし、それで浮いたお金があるなら、市民に見えるような形で示して欲しい。市民の協力でこれだけのお金が浮いたというなら、「この努力を無にしてはならんな」と行政も努力する。そうなれば市民も励みがでる。「どっかに消えた」では市民との協働とは言えませんよね。
定岡 お忙しい日々ですが、しかも手弁当。ご活動のエネルギーは?
大西 わかりあえる人の輪のなかにあることでしょうか。定岡さん、私、一つだけ思うことがあるんです。自分の活動は夫の年金でしていることで、自分で自分の活動を支えるだけの経済力がないことなんです。
女性が自分の力で生きれる世の中、自立できる社会へがんばりたいですね。