暮らし支える地域業者

8 人 目 の 登 場 は
境港民主商工会会長

松尾 好行 さま

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沖電気の社員として境港に来て、ここで独立。船舶無線機器などの修理販売を営む。平成14年から民主商工会会長。市内自営業者の営業と暮らしをまもって大奮闘の日々です。

12月25日、民商事務所にてインタビュー

1人の業者も取り残すことのないように

定岡明けましておめでとうございます。といっても中小業者受難の時代ですね。市内、いまどうですか。
松尾長い不況と漁業の不振で、私の商売にしても、売上は良いときの五分の一です。同業者も廃業や従業員減らしでやっとつないでいます。船が半分になっていますからね。昨年夏にPLANT5がオープンして、街中のお店はいっそう大変ですし、料飲店は、文字とおり閑古鳥ですね。
定岡営業とくらしをまもる民商さん、出番の年明けと・・・・・
松尾そうなんですが、その会員、役員自身が商売大変で、なかなか手がでないジレンマはあります。11月の市交渉で、2年前から申し入れしていた『少規模工事契約希望者登録制度』をつくる約束をいただきました。一日も早く活用できるようにと思います。
行政に頼むばかりじゃありません。大工さんの仕事起こしへ建設センターを結成し、共同の宣伝・受注活動をやったり、「街に灯」を、と『民商芸能まつり』を開催したりもしました。すこしでも業者、市民の役に立とうとがんばっています。

納税者の権利を守って40年

定岡「税金のことなら民商」と言われる・・・
松尾そうですね。税金問題は昔から今も、業者にとって大問題ですが、私達は、申告納税制度を守る運動を続けてきました。税金は自分で計算して自分で申告する。戦前のようにお上が決めるもんじゃない・・ここを大事にしてきました。ところが消費税導入以来、ますます税務署は権力をかざして好き勝手で、自殺者がでるほどです。ヨーロッパやアメリカ、お隣の韓国では『納税者の権利憲章』があって「納税者には権利がある」は当たり前です。
定岡「なんでも相談」という言葉も民商から始まった・・・
松尾松永会長のときでしたが、サラ金相談が増え、「待っているだけじゃダメだ」と「なんでも相談」の大宣伝を始めたんです。この分野の仕事はいま、民商から独立してクレサラ対策協議会でおこなっていますが、多重債務の苦しみから解放されて生活を立て直せた方は、何百人となるのではないでしょうか。統計をとってないのが残念ですが。
ところで定岡さん健診を受けましたか?
定岡いや、今年はよう受けませんでした。

業者の暮らしを丸ごと心配して・・・

松尾経営から健康まで・・民商は業者の暮らしを丸ごと心配し、運動にしています。昨年は、市内の多くのお医者さんにもご協力いただいて人間ドックと基本検診の受診活動にとりくみました。この秋は、大腸ガン検診の受診活動で80人くらいが受診したでしょうか。精密検査を言われている業者も見つかっています。心配ですね。
「いま医者に行ったら入院といわれるに決まっている。とても休んでおられん」と、つのる営業と暮らしの困難、医療改悪、短期保険証や資格証の押し付け、こういうなかで業者の健康破壊が進行しています。民商は全国の仲間で共済会をつくって、こういう面でも助け合っています。
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市交渉で業者の要望を訴える松尾好行民商会長

定岡そういう業者の現場から見て、市の行政はどうですか。
松尾国保でも人間ドックが始まって何年になるかな? あれも民商が境港市に申し入れての実現でした。国保や介護保険、就学援助のことなど、毎年、市役所への要望活動をおこなっていますが、米子市の対応などを聞くと、境港市はそれでも頑張っているほうではないかな、米子が悪すぎるんでしょう。もっと市民や業者の暮らしに目を向けて欲しいですね。

業者の衰退は、地域の衰退

定岡先日、ある神主さんが「町内を支えてきたのはみな商売人でしたよ。その商売人がいま、とてもそれどころじゃなくなって」と、おっしゃっていましたが、業者の衰退は、地域にとっても由々しき事態です。
松尾1年の半分働いて暮らしを支え、後の半分は町内の役目、やってきたんですよ、業者は。いまじゃ、休まず、勤め人以上に働いてまだ赤字、とても余裕がない。どこに出しても恥ずかしくない立派な技術をもった職人が、朝3時から新聞配達して、やっとの暮らしをしていますよ。
大型店野放し、大企業優先の規制緩和で、地域から商売人がつぶされて、地域の営み、地域の安全が守られるでしょうか。この上、消費税が10%なんてことになったら、もう商売続けられんという人が多いですよ。
定岡小泉内閣をいつまで続けさせるのか、国民、市民が問われていますね。お話を聞いていて、そう思いました。

21世紀は中小業者の時代

松尾貧富の差が拡がるばかり、地域のくらしがますます崩壊する、こんな悪政はいつまでも続きません。こんな社会、どっかおかしいと思う人が増えていますよ。ただ、黙っていてはダメなんで、力をあわせたいですね。
地域に果たす中小業者の役割も必ず見直されます。ヨーロッパの進んだ経験などを広く知っていただく仕事も私たちの役割でしょうね。
定岡21世紀に入って5年目の今年、なにか大きな変化の始まる年にできればよいですね。希望をもってがんばりましょう。